「桜味」の食べ物を絶対に買ってはいけない理由―中国ネット

5日、「桜味」の食べ物の実情について指摘した投稿が注目を集めている。資料写真。

2024年4月5日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で、「桜味」の食べ物の実情について指摘した投稿が注目を集めている。

医療サービスサイトの「丁香医生」傘下の「丁香生活研究所」は、微博公式アカウントを通じて、ハッシュタグ「なぜ桜風味の食べ物をくれぐれも買ってはいけないのか」と「桜風味の正体は想像力」付きで、「幸せを感じる風味はどれも似ているが、不幸せになる風味にはそれぞれのまずさがある。例えば、パクチー(香菜)が嫌いな人は一定数存在するが、桜味のまずさはパクチーを超えるはずだ。春季限定の包装をワクワクしながら開け、ピンク色の愛らしい食べ物を一つ取り出すと、筆舌に尽くしがたい甘味、酸味、果実感が舌先から喉にまで広がる。その時になって初めて『やられた』と知る羽目になる。香味料を使っていると分かっていれば、特別だと思わなかったのに、桜味を食べたその時になって思わず『香料の味だ』と母の口癖のようなことを口にしてしまった。桜風味は見た目だけで、食べ物にしてはいけないのはなぜだろう。なぜオリジナルと再現でこうもかけ離れているのだろう」と投稿した。

業界関係者の話によると、桜そのものに強い香りは無いため、桜味の再現は難しいという。そのため、逆に言えば好きなように研究開発することが可能であり、一般的に「桜風味」として販売されている食品には、酪酸エチル、酪酸アミル、酢酸ベンジル、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒド、トルアルデヒドなど、さまざまな化合物が調合されている。これらの香料は人体に害はないが、正解となる風味がそもそも存在しないため、食べた人が桜をイメージできるように開発者が想像で調合した味が桜味の正体だという。

この投稿に対し、他のネットユーザーからは「桜にそもそも味は無い」「桜の香りのボディソープはどうだろう」「桜色のスイーツを売るのはいいが、桜味のスイーツは売らないでくれ」「食べても死にはしない」「桜味に近いのはサクランボ味かな」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/原邦之)

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