石川佳純がフジテレビ系「パリ2024オリンピック」スペシャルキャスターに就任

石川佳純が、フジテレビ系で7月26日に開幕する「パリ2024オリンピック」中継のスペシャルキャスターに就任することが決定した。実に100年ぶりの五輪開催に沸く、花の都フランス・パリ。元卓球日本代表の石川は、現地の特設スタジオや競技会場から、4年に一度のオリンピックの醍醐味(だいごみ)を連日伝えていく。

ロンドン、リオデジャネイロ、東京と3大会連続で五輪メダルを獲得した石川。昨年5月の現役引退発表後、伝える側として活動の場を移してから、初めてオリンピックに関わることになる。現在は、競泳やバドミントン、スケートボード、さらにはパリで新採用されるブレイキンなど、さまざまなスポーツの事前取材を熱心に行い、スペシャルキャスターとして臨む本番に向けて準備を進めている。

そんな石川は「オファーをいただいた時は正直とても驚きました。もちろん初めての挑戦になるので不安もありますが、現役を引退しても、こうしてオリンピックに関われる機会をいただけたことを大変うれしく光栄に思います。選手の魅力、そして競技の魅力を全力でお伝えできればと思っています」と抱負を語る。

もちろん、卓球についての思いは人一倍強く、一緒に競技生活を送ってきた後輩たちは、2月に韓国で行われた世界選手権女子団体決勝で、絶対女王・中国をあと一歩まで追い詰めるまでに成長した。

これには、石川も「男女ともに目指すは金メダルだと思います。実力もあり、勢いもあり、ワクワクさせてくれる選手ばかりです。本番では攻めの気持ちを貫いてほしいです」とエールを送っている。この夏、パリで歴史が塗り変わる瞬間は訪れるのか? 石川はキャスターとして卓球会場に足を運び、インタビューエリアで試合後の選手たちを待ち受ける。

続けて、「参加する選手はさまざまなストーリーを背負って、パリの舞台に立ちます。インタビューでは選手たちに本音を語ってもらえるような質問をしていきたいです。オリンピックでの大きな興奮や感動を、精いっぱいテレビの前の皆さんにお届けします。一緒に選手の応援をよろしくお願いいたします」と意欲をみなぎらせる。

石川が、世界のトップで戦ってきたからこそ見えるもの、感じる思いを大切に、現役時代にすべてを懸けてきた夢舞台に立つ。

番組を担当する齋藤拓也チーフプロデューサーは「スペシャルキャスターとして取材現場を訪れる石川佳純さんは、とても感情豊かです。驚きや発見を自分ならではのコメントにつなげたいという情熱と、戦う選手たちへのリスペクトの気持ちが、自然と取材姿勢を前のめりにしていきます。そして、撮影の最後には、インタビューを受けていたはずの選手から、石川さんへ逆質問が飛ぶのが恒例です」と明かす。

さらに「競技生活23年、オリンピック3大会連続メダルという輝かしい実績を持つ石川さんは、初代表の若手選手が抱く不安やワクワクも、各競技のエースたちが背負う重圧も、後輩に追い上げられるベテランの葛藤も、すべてを経験してきた存在です。それぞれの選手の今に寄り添い、飾らない言葉でつむぐ経験談は、パリへと向かう選手たちの心を優しくほぐし、温かい空気で包みます」と、石川の経験値や人柄に触れつつ、「東京オリンピックから3年、石川さんが“異様な光景だった”と振り返る無観客のスタンドには、今回観客があふれ、大歓声の中で選手は一瞬の勝負に挑みます。日本、そして世界のヒーロー・ヒロインたちが勝っても負けてもベストパフォーマンスを発揮してくれることを祈りながら、石川さんとともに温かい中継をお届けしようと思っています」とコメントしている。

なお、フジテレビ系の主な中継種目3種と放送日も発表された。

8月6日は、「スケートボード女子パーク予選・決勝」。3年前、四十住さくら選手が金メダルに輝いた東京五輪で、“仲間と楽しむ”その世界観が大きな話題を呼んだ競技だ。連覇を狙う四十住選手に加え、ともに15歳の世界女王・開心那選手、アジア女王・草木ひなの選手も出場濃厚で、再び旋風を巻き起こす予感がする。

8月8日は、4大会連続となるメダル獲得が懸かる「卓球女子団体準決勝」を中継。今や日本のお家芸とも言える卓球競技、女子団体の大一番だ。激しい代表争いを勝ち抜いた早田ひな選手、平野美宇選手、張本美和選手の3人が世界の強豪に挑む。スペシャルキャスター・石川も会場からリポートとインタビューを行う。

8月10日の深夜には、世界遺産・コンコルド広場で行われる「ブレイキン男子決勝」。オリンピック初採用のブレイキン男子には、エース・Shigekix(半井重幸)が出場する。22歳にして数々の偉業を達成してきた若きヒーローが、歴史的な舞台に特設されたステージで爽やかなフィーバーを巻き起こす。

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