トランプ氏、過去最大の資金集めイベントで5050万ドル調達

Alexandra Ulmer

[6日 ロイター] - 米大統領選で共和党候補指名が確実なトランプ前大統領の陣営は、6日にフロリダ州で開いた資金集めの夕食会で5050万ドル(76億円)を調達したと発表した。同氏の資金集めイベントとしては過去最大となった。

トランプ氏は民主党の候補指名が確実なバイデン大統領に資金集めでたびたび差をつけられているほか、民事・刑事の訴訟関連費用がかさみ、資金繰りに不安が生じている。

夕食会はパームビーチにあるヘッジファンド運用者ジョン・ポールソン氏の邸宅で開かれた。トランプ氏の訴訟費用を支払ってきた団体に調達した資金の一部を分配する。

トランプ氏は従来の共和党大口献金者からの資金獲得に苦戦しているが、複数の大物が支持を寄せている。夕食会の共同主催者にはヘッジファンド運用者ロバート・マーサー氏とその娘で保守活動家のレベッカ氏、投資家のスコット・ベッセント氏、カジノ王のフィル・ラフィン氏が名を連ねた。ロイターが招待状を確認した。

バイデン陣営の広報担当者アマル・ムーサ氏はXへの投稿で、富豪は税制優遇のためにトランプ氏のイベントに集まったと指摘した。

関係筋によると、ポールソン氏はトランプ氏が当選した場合の財務長官候補として検討されている。ベッセント氏も同職の候補に名前が挙がっているという。

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