東北大学、国立大学としてはじめて生成AIが応対するチャットボットを導入

東北大学は、同大学のWebページなどで運用する14のチャットボットに、4月に生成AIを実装することを3月29日に発表した。

同大学は、学内公募の若手職員による「業務のDX推進プロジェクト・チーム」が中心となって、学内の各種業務改革を推進している。2023年5月には全国の大学に先がけてChatGPTを導入して、各種業務の高度化・効率化をさらに加速させてきた。

従来のチャットボットは、利用者からの質問に対してあらかじめ想定された回答を提示する方式であり、想定外の質問表現があった場合は適切な回答ができない場合があった。また、管理面では日々更新される膨大なデータから想定質問を網羅的に列挙し、一対の質問と回答群で構成される構造化されたデータを生成しなければならず、運用コストの増大につながっていた。

生成AIは、高い言語理解能力を有しており、それをチャットボットに活用することによって、多様な言語表現にも適切に応対することができる。回答の際は、事前登録されたデータから必要な情報を生成AIが自ら検索して回答を生成する。これにより、質問と回答群という構造化されたデータの生成が不要になり、運用コストの大幅な低減が期待される。

今後は、導入の初期段階として従来のチャットボットに登録されていたデータを活用し、生成AIの自然言語理解を活かしつつ安定した稼働を目指す。さらに将来的には、利用者の許諾を得ることを前提として、各利用者固有の情報に基づく個別最適化された回答を提供するパートナーとなる、チャットボットの構築・提供を検討しているという。

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