婚活中ですが、男性に「年収500万円以上」は求めすぎではないですよね? 自分がそのくらいありますし、都内ならそのくらい「普通」だと思うのですが…

日本全体の平均年収

令和4年分の民間給与実態統計調査結果によると、給与所得者の平均年収は約458万円です。一方で、厚生労働省の調査を基にすると日本の年収の中央値は約414万9000円です。

中央値の算出にあたり、月収の中央値は約28万円のため、年間の賃金に換算すると約336万円となります。ここに、次の平均賞与を足して概算で算出しています。

ちなみに、令和5年の夏季賞与の平均は約39万7000円、令和4年の年末賞与の平均は約39万2000円です。

男性の年収500万円以上の割合

令和4年分の民間給与実態統計調査結果を男女別にみると、給与所得者数は男性2927万人です。また、男性の平均年収は約563万円でした。

一方で、男性の平均年収が500万円を超える世代は35歳から64歳までの幅です。したがって、「20代もしくは30代前半まで」かつ「年収500万円以上」を条件に婚活をする場合、ハードルはかなり高めといえるかもしれません。

マッチングアプリを「現在利用している」世代ごとの割合は、少し前のデータですが2021年時点で20代が12.3%、30代が8.4%、40代が3.6%です。

したがって、婚活をしている人が「同世代の人」かつ「年収500万円以上」を条件にすると、パートナー候補は少なくなるでしょう。

東京都に限定した世帯年収500万円以上の割合

東京都福祉保健局の令和3年都民の生活実態と意識(福祉のまちづくり等)によると、東京都では約48.5%が世帯年収500万円未満です。

したがって、少なくとも半分以上の家庭では、男性の年収が500万円を超えていません。

婚活女性の活動状況

消費者庁の資料によると、婚活女性のうちマッチングアプリを利用している割合は、2017年時点で9.1%でしたが2021年時点で21.8%に上ります。

一方で、結婚相談所の利用率は2021年時点で5.5%です。2017年時点でも4.2%でしたので、ほぼ横ばいで推移しています。

ほかに、婚活パーティ・イベントを利用している割合は2021年時点で9.0%です。また、2017年時点も8.0%でしたので、こちらもおおむね横ばいで推移しています。

マッチングアプリを利用する理由を見ると、「多くの人と出会える」は20代・30代・40代のいずれも50%を超えています。また、続いて多い理由は「希望の条件で相手を探せる」です。

もし、希望の条件が「年収500万円以上」であれば道のりは険しいかもしれません。

婚活女性のゴールイン方法

婚活女性が結婚する際、2020年時点で11.1%の割合がマッチングアプリを利用しています。2010年は1.6%でしたので、マッチングアプリを利用して結婚する割合が約10倍になっています。

マッチングアプリの市場は2021年に768億円でしたが、2026年には1657億円になると予測されています。
したがって、今後もマッチングアプリを活用して結婚する人が増えてくることでしょう。

まとめ

今回は、婚活女性が求める男性の年収500万円がどの程度か、またどれくらいのハードルがあるのかについて解説しました。

給与所得者の平均年収は約458万円です。一方で、日本の年収の中央値は約414万9000円です。男性に限定すると平均年収は約563万円ですが、500万円を超えている世代は35歳から64歳までの幅に限られています。

出典

東京都 「都民の生活実態と意識(福祉のまちづくり等)」 調査結果の概要
MUFG 三菱UFJリサーチ&コンサルティング マッチングアプリの動向整理
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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