池袋「ナンジャタウン」に忍者いっぱい 「ニンジャタウン」で推し役者のアクション楽しむ

東京・池袋の屋内型テーマパーク「NAMJATOWN(ナンジャタウン)」(東京都豊島区)が一部改装され、新エリア「NINJATOWN(ニンジャタウン)」が2024年3月16日にオープンした。

「ニンジャタウン」は、お化け屋敷やゾンビのアトラクションが楽しめる「もののけ番外地」が、忍者たちに占拠されてしまったというコンセプト。ちょうちんが華やかな「提灯エリア」、江戸情緒あふれる「江戸の下町エリア」、雅で洗練した趣の「武家屋敷エリア」という3つのエリアで構成される。さっそく取材した。

迫力!忍者のバトルシーン

ナンジャタウンの入口を通り進むと、ニンジャタウンの入口が見えてきた。

ニンジャタウンの入口の様子

現在、ニンジャタウンで体験できる新アトラクションは5つ。まず「潜入!妖刀奪還ミッション」に参加した。

「潜入!妖刀奪還ミッション」入口

このアトラクションは、役者が演じる忍者集団「忍灯 SHINO-BI」の上忍と共に、闇屋敷に潜入し伝説の刀「妖刀ムラマサ」の封印を解き、敵忍者「天草四郎」討伐するというストーリーのもと制作されている。一組に一人ずつ案内役の上忍がついてくれるので、迷う心配はない。案内中、上忍が面白トークをしてくれたり、忍術を教えてくれたり、「敵」の天草四郎から隠れる方法を教えてくれる。

「妖刀ムラマサ」を探していく中で、敵キャラの天草四郎が上忍たちを探しにくるシーンがある。今回記者はその場にあった木に紛れ、隠れた。お陰で、天草四郎に見つかることなく、妖刀ムラマサの封印を解くことができた。

天草四郎の登場シーン

ツアー体験の最後には、天草四郎と上忍のバトルを間近で見ることができる。上忍の役者は日替わりなので、日によって違う会話やストーリーが楽しめるのも見どころだ。

「潜入!妖刀奪還ミッション」の忍者は、街を徘徊する。タイミングが合えば、一緒に写真を撮ることもできる。

今回「潜入!妖刀奪還ミッション」を案内してくれた「ニヒル」さん。

手裏剣投げに檻から脱出チャレンジ

次に向かったのは、「ニンジャ手裏剣訓練所」。ここでは、手裏剣の投げ方を忍者から教わり、自ら手裏剣を投げて的(まと)に刺す体験ができる。

手裏剣を投げている様子

手裏剣自体は軽いが、的に命中させるのは実は大変だ。チャンスは5回。記者も実際に投げてみたが、思った以上に難しかった。

次は、「お化け屋敷 呪縛忍者からの逃亡」。幽閉されている忍者「死影」が襲ってくる中、閉じ込められた空間から謎を解いて脱出するアトラクションだ。制限時間は5分。

閉じ込められた檻の中を「死影」が脅かしにくる様子

記者も体験してみたが、暗号が難しすぎて悲しくも脱出できず...。「死影」が檻のすぐ傍までやってきて、張り付きながら脅かしてくるので、本当に閉じ込められている気分に。こちらの役者も日替わりで、日によって違う恐怖を味わえる。

「忍灯 SHINO-BI 養成試験~科学NINJAアカデミー~」は、園内回遊型のクイズアトラクションだ。からくり屋敷に潜入し、「忍灯 SHINO-BI 」になるための試験を受ける。試験では、巻物が渡される。

ここでは、ニンジャタウン内にある7人の忍師の魂が乗り移った「もののけのご神体」を探すという設定がある。「もののけのご神体」の前で、巻物を置くとクイズが始まる。5人以上の忍師のクイズに挑戦すると、最終の実地試験(クイズ)に参加できる。記者もトライしたが問題が難しく、惜しくも不合格だった。無念。

最後に向かったのは、「次世代ニンジャアトラクションe-Ninja」。

忍者集団「忍灯」の最大の敵「死影」討伐のための訓練場だ。訓練会場では「レーザー手裏剣」を頭に装備して、敵と戦うための訓練をする。

「レーザー手裏剣」とは、レーザー銃の手裏剣バージョン。手のひらでローラーを回してレーザー(赤外線)を発射。相手の頭を狙って、レーザーを発射する。命中するとLEDが赤点灯し、バイブレーションが作動するというもの。

レーザーが当たらず苦戦したがなんとかクリアすることができた。

「昭和」「和風」空間に忍者テイスト

バンダイナムコアミューズメント・笹谷隆三さんに取材した。ナンジャタウンには「もののけ番外地」という、ホラーテイストのエリアがあった。 ところが子どもが怖がるため、明るくしたいと考えていた。もののけ番外地のエリアは、昭和の街並みや和風テイストを再現した空間だったので、そのまま活用しつつ、忍者をテーマにしたエリアとしたと話す。

ニンジャタウンでは、新しく役者をメインに起用したアトラクションを展開する。来場者が役者とともにアトラクションに参加でき、没入体験ができるようにしたと笹谷さん。役者は日替わりで、複数のアトラクションに移動するので、「推し役者」の違った面々が見られる。そのため、推しに会うためにファンが何度も訪れ、毎回違ったコミュニケーションを楽しんでいると話した。

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