【NBA】八村塁がチーム最多30得点&急造センターとして奮闘!しかしレブロン&デイビスを欠くレイカーズは強敵ウルブズに完敗<DUNKSHOOT>

現地時間4月7日(日本時間8日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでミネソタ・ティンバーウルブズと対戦。117-127で敗れ、今季成績をウエスタン・カンファレンス9位の45勝34敗(勝率57.0%)とした。

両軍のスターターは、レイカーズがディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、八村塁、アンソニー・デイビスに加え、体調不良で欠場したレブロン・ジェームズに代わってスペンサー・ディンウィディーが先発入り。対するウルブズはマイク・コンリー、アンソニー・エドワーズ、ジェイデン・マクダニエルズ、ナズ・リード、ルディ・ゴベアと、左ヒザ半月板の断裂でカール・アンソニー・タウンズが離脱して以降はほぼ固定のスターティングラインナップでゲームに臨んだ。

試合は序盤から両チームとも高確率でシュートを沈め、激しい点取り合戦を展開。そのなかでレイカーズは第1クォーター、ディンウィディーや八村、リーブスらが得点を重ね、37-33と4点リードで最初の12分間を終えた。
しかしこの第1クォーター終盤、レイカーズにアクシデントが発生する。ゴール下でデイビスがカイル・アンダーソンに顔を叩かれ、第2クォーター以降は出場できず。純粋なビッグマンがジャクソン・ヘイズしかいない緊急事態のなか、八村のセンター起用やゾーンディフェンスで何とか対応を試みるも、インサイドを荒らされ64-79と15点のビハインドを背負って後半に突入した。

レブロン不在な上に攻守の要デイビスまで失い万事休すかと思われたレイカーズだが、ウルブズのオフェンスが雑になりミスが増え始めたこともあり、第3クォーター開始から13-2の猛反撃を仕掛ける。代役のヘイズがラッセルとのツーメンゲームから豪快ダンクを連発するなど、チームに勢いをもたらし一時4点差まで接近。その後ウルブズも盛り返したが、92-102と10点差に迫って第4クォーターを迎えた。

勝負のラスト12分、何とか追いつきたいレイカーズだったが反撃はここまで。粘りを見せたものの終始10点以上のリードを保たれ、残り2分3秒に主力を下げて白旗を上げた。
八村は第1クォーター残り11分23秒、トランジションから力強いアタックを仕掛け左手でフィニッシュ。残り8分41秒にはオフェンシブ・リバウンドを拾い、一度ボールを預けたラッセルからリターンパスを受け左コーナーから3ポイントを沈めると、残り5分18秒にもトップ・オブ・ザ・キー付近からプルアップジャンパーをヒット。放った3本のシュートをすべて沈める幸先のいいスタートを切り、残り4分30秒にいったんベンチに下がった。

第2クォーターは残り8分53秒にコートイン。残り7分51秒、右ローポスト付近でニキール・アレキサンダー・ウォーカーとのミスマッチを攻め切れずショットを外すも、直後のポゼッションで同じ位置から再びポストプレーを仕掛け、ペイント内でフェイダウェイを決め切る負けん気の強さも見せた。

さらに残り6分21秒には右ベースラインでディンウィディーからパスを受け、ミドルジャンパーをヒット。残り5分6秒にはトランジション時にコンリーからファウルを受け、ボーナスに入ってたこともありフリースローを獲得する(2本成功)。デイビス不在の緊急事態には急造センターを務めるなど、慣れない役割でも懸命に奮闘した。
第3クォーターは頭からコートに立ち、残り10分38秒に左ウイングから3ポイントをヒット。ディフェンダーがついていてもお構いなく強気にショットを放つと、残り2分11秒には左エルボー付近からプルアップジャンパーを決めてみせた。

第4クォーターはセンター役として残り10分17秒から起用され、残り9分17秒には巧みなユーロステップでコンリーのファウルを誘発、フリースローを獲得して2本とも成功。さらに残り8分21秒には、ゴベアのコンテストもお構いなしに左コーナーから3ポイントを放ち、見事に決め切ってみせる。残り7分15秒には右ウイングからドライブを仕掛け、レイアップを成功させた。

残り5分7秒には、トランジションからディンウィディーのパスを受け豪快なアリウープ。残り4分13秒には右コーナーから3ポイントを沈め、30得点に到達した。

最終的なスタッツは、36分のプレータイムで30得点(フィールドゴール11/17、3ポイント4/5、フリースロー4/4)、6リバウンド、1アシスト。チームが完敗を喫したなかで、今季3度目、キャリア7度目の30得点オーバーを記録した。

連勝が4で止まったレイカーズ。次戦は中1日空いて9日、再びホームでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦する。レブロン&デイビスの状態が気になるところだが、残り3試合、チーム一丸となって勝利しひとつずつ順位を上げていきたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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