NZが就労ビザ条件厳しく、過去最高に近い移民流入受け

[シドニー 7日 ロイター] - ニュージーランドは7日、就労ビザプログラムを即時変更する方針を明らかにした。昨年の移民数が過去最高に迫り、「持続不可能」な状況になるためと説明した。

変更点には熟練度の低い職種に英語能力を必須とすることや、大半の就労ビザの発給条件として最低限の技術と経験を指定することなどが含まれる。

また、大半の低熟練就労者に対する滞在継続許可の上限を5年から3年に短縮するという。

スタンフォード移民相は声明で、「中等学校の教員など、技術不足が見られる部門に高い技術を持つ人材を確保・維持することに注力している。同時に、技術不足が見られない部門では国民が雇用の最前線に置かれることを確実にする必要がある」と述べた。

ニュージーランドに昨年到着した移民は過去最高に近い17万3000人だった。

同国では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)収束後に移民が急増。これがインフレ加速につながっているとの懸念が浮上した。

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