メキシコ大使館職員、エクアドルから帰国 警官突入で国交断絶

David Alire Garcia

[メキシコ市 7日 ロイター] - エクアドルのメキシコ大使館職員は7日、メキシコに帰国した。エクアドルの警察が首都キトのメキシコ大使館に強行突入してグラス元副大統領を逮捕したことを受け、メキシコは同国との外交関係を停止していた。

メキシコ政府は5日、メキシコ大使館に避難していたグラス氏の亡命申請を認めた。その数時間後にエクアドル政府が大使館に警官らを突入させて同氏を逮捕した。エクアドルは、グラス氏には汚職の容疑で逮捕状が出ており、亡命の許可は違法だと主張した。

一方、中南米諸国や欧州10カ国、米国やカナダからはエクアドルへの非難が相次いだ。

メキシコのバルセナ外相は首都メキシコ市の空港でエクアドルから帰国した大使館職員らを出迎えた際、各国政府が示したメキシコへの支持を歓迎した。

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