甲子園100周年で新ビール、大正時代の味を再現…構想から3年で

2024年に100周年を迎える「阪神甲子園球場」(兵庫県西宮市)の記念事業として、「アサヒビール」(代表:松山一雄)の新ビール「アサヒクラシック」が期間限定で販売される。同社の看板商品「アサヒスーパードライ」とはひと味違う、その味わいは?

新ビール「アサヒクラシック」(800円)

一昨年より、「100周年記念事業」をおこなっている甲子園球場。同事業の一環として約3年前から、「アサヒビール」の前身である「大阪麦酒」時代に販売されていた、約100年前の「アサヒビール」を当時の処方を元に再現した新ビールの開発が進められてきた。4月9日の対広島戦より、「アサヒクラシック」として、販売を開始するという。

麦芽と米、スターチなどを使用した「アサヒクラシック」。発売に先立って4月8日におこなわれた記者発表会に登壇した「アサヒビール」マーケティング本部・新ブランド開発部部長の西村壮一郎氏は、「弊社の商品はすっきりした味わいのものが多いのですが、コク苦味を意識しました。『スーパードライ』よりも苦みが感じられると思いますが飲やすく、ビール好きの方にも楽しんでいただけると思います」と説明。

阪神甲子園球場長の向井格郎氏は「大変うれしく、またアサヒビールのみなさまのご協力に感謝を申し上げます。100年間で培ってきた甲子園球場のグルメの歴史に新たな1ページを刻むものだと考えています。阪神タイガースの本拠地として、野球を愛するみなさんに、これからもよろこんでいただけるメニューを提供していきたい」と意気込んだ。

阪神甲子園 球場100周年記念ビール「アサヒクラシック」記者発表会の様子(中央左から向井格郎氏、西村壮一郎氏)

「アサヒクラシック」は4月9日より、客席販売員や同球場の「ストライク軒」など一部売店で販売を開始する。販売期間は1年間で、1杯800円。提供される際のプラコップには、球場を俯瞰したデザインが印字され、向井氏は「記念にぜひもちかえってきてほしい」とアピールした。

同商品のイメージキャラクターには、阪神タイガース・近本光司選手が起用されている。

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