サラブレッド「温かかった」 滋賀県栗東市の競走馬訓練施設で親子ツアー

「春休みトレセン親子体験ツアー」で馬と触れあう親子連れら(栗東市御園、栗東トレーニング・センター)

 子どもたちに競馬の仕事について知ってもらおうと、滋賀県栗東市にある日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニング・センター(トレセン)で「春休みトレセン親子体験ツアー」が行われた。親子連れらは施設の見学や競走馬との触れ合いを楽しんだ。

 新型コロナウイルス禍を経て春の開催は5年ぶり。競馬産業では調教師や厩務(きゅうむ)員の人材育成が課題となっており、若い世代が競走馬の世界に触れる機会をつくるため企画した。

 3日に行われたツアーには268人から応募があり、抽選で選ばれた小学生とその家族30人が参加した。調教スタンドから施設を見学したほか、安田翔伍調教師(41)の厩舎を訪問し、現役のサラブレッドを間近で見て交流を楽しんだ。

 岡山県から家族で訪れた小学3年の児童(8)は「トレセンに来たのは初めてで、とても広かった。乗馬体験が楽しく、馬に触れたら温かかった」と笑顔を見せた。

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