U-19日本代表FWがトライアウト詐欺被害と伊報道 漫画のストーリーとリンクする異例の事態に

高岡伶颯がイタリアでトライアウト詐欺被害に?【写真:Getty Images】

高岡伶颯、インテルのトライアウトを受験する約束は実際にはなかった可能性が浮上

昨年にU-17ワールドカップ(W杯)で3試合連続ゴールを記録し、日章学園高校(宮崎)で全国高校サッカー選手権にも出場したU-19日本代表FW高岡伶颯がイタリアでトライアウトの詐欺被害に遭ったと、インテル専門のニュースメディア「インテルライブ」が報じた。

同メディアによると、代理人とともにイタリアへ渡っていた高岡は現地の代理店を通じて名門インテルのトライアウトを受験する約束を取り付けていたが、実際にはインテルのテストはおろか面会のアポイントもされていなかったという。自費での渡航ということもあり、完全な詐欺に遭ってしまったようだ。

このストーリーで思い出されるのは、人気漫画「キャプテン翼」のワールドユース編に登場する葵新伍というキャラクターのこと。中学卒業後にイタリアに渡ると、インテルの役員を名乗る男から入団テストを受けさせるという誘いを受け、200万リラ(約15万円)を渡すも実際には詐欺であり全額を持ち逃げされてしまうという描写だった。このキャラクターは後に周囲の助けを得ながら実力でインテルの下部組織への入団を果たし、日本ユース代表の重要な選手にも成長していく。

まずは高岡が遭った詐欺が適切な形で解決することが望まれる。そのうえで、世界大会の舞台で屈指の才能を見せてきた高岡のキャリアが最終的にビッグクラブにたどり着くような輝かしいものになることが願われるばかりだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

© 株式会社Creative2