【WWE】コーディ・ローデスがレインズ撃破し新王者に! ロック、シナ、テイカーらも衝撃登場

コーディ・ローデス(上)は(手前左から)トリプルH、ランディ・オートン、サミ・ゼイン、ケビン・オーエンズらに祝福された(C)AbemaTV, Inc.

新たな物語が始まった――。WWEの祭典「レッスルマニア40」2日目(7日=日本時間8日、ペンシルベニア州フィラデルフィア)、〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデス(38)が、WWEユニバーサル王者のローマン・レインズ(38)を大激闘の末に撃破。最高峰ベルトを初めて奪取して、新時代の扉を開いた。

昨年大会の王座戦ではレインズ率いる「ザ・ブラッドライン」の介入があり、痛恨の逆転負け。「物語を終わらせる」と言い続けたコーディは、1月のロイヤル・ランブル戦で連覇を果たし 絶対王者とのリベンジ戦にこぎつけた。前日6日の祭典初日にはセス・ロリンズと組み、レインズ&ザ・ロックと激突したが、8年ぶりに復帰したロック様にフォール負け。このため、2日目の王座戦は反則OKの「ブラッドラインルール」に決まっていた。

世界中のプロレスファンが注目する王座戦は、2日間計14万5298人が集まった「レッスルマニア40」のメインイベント。コーディは妻で女子レスラーのブランディ・ローデスに送り出されて入場した。ゴングが鳴ると、王者レインズは竹刀を持ち出してコーディをめった打ち。珍しいスープレックス連発からおきて破りのクロスローズまで繰り出し、観衆の声援を一身に集めるコーディを追い詰める。

コーディもコーディカッター、おきて破りのスピアー、クロスローズで反撃し一進一退の熱戦となったが、試合はレインズに有利な何でもありルールだ。まずはいとこのジミー・ウーソがリングに乱入してコーディにスーパーキックをくらわせた。すかさずジミーの双子の弟でコーディと共闘するジェイ・ウーソが援護で現れ、ジミーを撃退。これを合図に王座戦は衝撃の展開が続く。

コーディは場外のレインズにスピアーを放ち、バリケードごと破壊。さらにクロスローズ2連発でレインズを追い込むも、今度はジミーの弟ソロ・シコアが介入。昨年祭典と同様にコーディにサモアンスパイクを見舞った。続けてレインズのスピアーとサモアンスパイクの合体攻撃を放ったが、コーディは執念で3カウントを許さない。

ここで〝賛否両論の男〟こと元WWE世界王者のジョン・シナが登場。レインズにAA、遺恨のあるシコアには場外でAAを決めテーブル葬に処した。そこに今度はロック様が出現。WWEの元エース2人がリング上で対峙すると、「ホーリー・シット!(超スゲー!)」の大チャントが上がった。ロック様はロックボトムでシナを一蹴。そこに「ザ・シールド」時代のコスチュームでセス・ロリンズがイスを手に乗り込むも、ライバルのレインズがスーパーマンパンチで蹴散らした。

勢いづくロック様がウエートベルトを手に、コーディに殴りかかろうとした時だ。何と聞き覚えのある鐘の音が…。観衆の異常な大歓声を受けて場内が暗転した。再びライトがつくと、ロック様の背後に憤怒の表情でジ・アンダーテイカーが立っていた。WWE殿堂者で無敵の〝デッドマン〟は、振り向いたロック様をチョークスラム一発でKO。またも鐘の音と場内暗転から明かりが戻ると、テイカーの姿はリングから消えていた。

怒とうの展開から、レインズは必殺のスピアーを狙って突進。これをカウンターのキックで止めたコーディは、こん身のクロスローズ3連発で叩きつけた。実況のマイケル・コール氏が「物語が終わった!」と絶叫する中、コーディが3カウントを奪った。

レインズの絶対王者時代は1316日で終えん。父の故ダスティ・ローデスが果たせなかった夢をかなえたコーディは、7万2755人の大観衆からたたえられた。リングには妻ブランディ、母のミシェルさんら家族、仲間のサミ・ゼイン、ケビン・オーエンズ、ジェイ、LAナイトに兄貴分のランディ・オートン、シナ、CMパンク、トリプルHまで上がり新王者を祝福した。

マイクを握ったコーディは「長い夜だった。偉大な人たちに囲まれ、観客のみなさんには本当に感謝したい」とスピーチ。中継スタッフ一人ひとりとハグをかわして、感謝を伝えた。世界最大団体の新エースにふさわしい姿で、祭典を締めくくった。

「レッスルマニア40」は「ABEMA PPV」で生中継された。

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