ウエルシアHD/2月期営業利益5.3%減、コロナ関連需要の反動が影響

ウエルシアホールディングスが4月8日に発表した2024年2月期決算によると、売上高1兆2173億3900万円(前年同期比6.4%増)、営業利益432億3100万円(5.3%減)、経常利益477億5600万円(8.4%減)、親会社に帰属する当期利益264億5100万円(2.1%減)となった。

調剤、PB販売は好調だったが、検査キットほかコロナ関連需要の反動減の影響を大きく受け、増収減益を計上している。

なお、当期純利益は、賃上げ促進税制により税額控除を適用している。

プライベートブランド(以下:PB)の売上高は、前期比で12%増と成長している。高付加価値PB「からだ・くらしWelcia」は2024年2月末277SKU(23年2月期末162SKU)と増加した。

2021年7月よりスタートしたウエルシアメンバーは約1070万人、ウエルシアメンバーWAON POINTカード登録者は約750万人に伸びている。

また、調剤事業は、デジタル化の推進などにより、対物業務から対人業務へのシフトに取り組んだ。

対人業務として強化していた、在宅訪問実施店舗数は、1172店舗(在宅売り上げ約66億円)まで増加している。

さらに、2024年2月末時点、ほぼ全店で電子処方箋受付可能にした。電子薬歴活用による作業効率化も進めている。

次期は、売上高1兆2870億円(5.7%増)、営業利益470億円(8.7%増)、経常利益510億円(6.8%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(2.1%増)を見込んでいる。

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