釜石市甲子(かっし)町の旧釜石鉱山事務所は6日、公募していた施設の愛称を「Teson(てっさん)」と発表した。昨年、国の有形文化財(建造物)登録10周年事業で取り組んだデジタルコンテンツも公開。愛称と共に鉄のまちの魅力をより身近に発信していく。
愛称は全国から6件の応募があり、同市大渡町の会社顧問小林潤(さかえ)さん(52)の作品を選出。「鉄山」と、スペイン語で粘り強いを意味する「teson」を掛け合わせた。
デジタル化に協力したNTTアートテクノロジー(東京)の国枝学社長(60)は「産業的な文化財の協力は初めて。バーチャル仮想で体験してもらい、実際の訪問につながってほしい」と願った。デジタルコンテンツは専用ページ(http://kamaishi.org/)で公開している。