“空母化”した海上自衛隊の護衛艦「かが」を初公開 最新鋭ステルス戦闘機「F‐35B」の搭載も可能な長方形の甲板

海上自衛隊呉基地を母港とする護衛艦の改修工事が終わり、報道陣に公開されました。最新鋭ステルス戦闘機の搭載も可能となり、事実上の「空母化」に向けた動きです。

末川徹記者
「海上自衛隊呉基地の桟橋にいます。まるで巨大な建物のよう。スケールの違いが一目瞭然です」

全長248メートル。海上自衛隊で最大の護衛艦「かが」は、2年におよぶ改修工事を終えました。ヘリコプターなどを搭載する格納庫の奥のエレベーターを上がると飛行甲板です。

末川徹記者
「新しい改修では、航空機が助走をつけてテイクオフするときに、安定して飛行できるよう、『長方形』になりました」

2017年の就役当初は、艦首が細長く、台形でした。改修の理由は、防衛省が最新鋭のステルス戦闘機「F‐35B」の配備を決めたことです。戦闘機の発艦時に発生する強い乱気流を抑えるため、先頭の形が変わりました。

一方、反対側の甲板は、着艦時の高熱に耐えられるよう一部が塗装され、滑走路の目印となる標識も新たに塗られました。

改修費用は、全体でおよそ260億円。これまで、日本周辺の警戒監視任務として活動してきましたが、F35Bの導入で、防衛力のさらなる強化につなげたい考えです。

護衛艦「かが」國分一郎艦長
「まずは一安心。日本の安全保障に尽力できるよう努めたい」

海上自衛隊は、F35Bを配備する時期や規模を明らかにしていません。「かが」は、今後、2回目の改修工事を控えているということです

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