EXCLUSIVE-タイ中銀は少なくとも0.25%利下げを、セター首相要求

[バンコク 8日 ロイター] - タイのセター首相は、中央銀行が今週の会合で少なくとも0.25%の利下げを決定すべきとの考えを示した。7日のロイターとのインタビューで明らかにした。

タイ政府は5000億バーツ(約136億ドル)規模の経済対策を打ち出し、中銀には利下げ圧力をかけ続けてきた。しかし、中銀は抵抗し、2月の前回会合でも主要政策金利の翌日物レポレートを2.50%に据え置くことを決めた。一部のエコノミストは、10日の会合で利下げを予想している。

セター首相は、2024年第1・四半期の経済成長率は1%を下回った可能性が高いと述べた。23年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比で1.7%増だった。

国民に総額5000億バーツ(約136億ドル)を配布する経済対策「デジタルウォレット」については、今年第4・四半期に実施する予定だが、借り入れ法案によって資金を調達することはないと述べ、財源は10日に開かれる会議で最終決定すると説明した。10日は中銀の政策会合も予定されている。

「(景気が)刺激され、来年第1・四半期までに一定の成果が出るだろう」と述べた。

また、25年を「タイ観光にとって最大の年」と位置付けるとし、より多くの観光客を呼び込むために複数の大規模なイベントを開催、税制上の優遇措置を設けることで観光を促進すると語った。

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