優勝&残留争いに関わる日本人選手2人を英メディアはどう評価した? 右サイド起用の橋岡大樹は「あまり効果が発揮されず」、冨安健洋には「ジンチェンコより信頼できる」との称賛も

現地時間4月6日に行なわれたプレミアリーグ第32節、ルートン・タウンはボーンマス相手に終盤の2ゴールで逆転勝利(2-1)を飾り、実に11試合ぶり(公式戦では12試合ぶり)の白星となった。

降格圏脱却(現在18位)のためにも重要な勝点3を手にしたホームゲームで、橋岡大樹は先発出場。プレミアリーグでの初スタメンを飾った17節の同カードでは、ことごとく失点に絡んで3点リードから悪夢の逆転負けを喫した日本代表選手は、今回は本職の右サイド(WB)で62分までプレーしている。
データ専門サイト『WhoScored.com』によれば、ボールタッチ41回、パス24本(成功16本)、空中戦2回(勝利1回)、タックル1回(成功)、クリア2回、ファウル1回というスタッツを記録した背番号27について、現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門サイト『Sky Sports』や日刊紙『Daily Mail』は10点満点の採点で及第点(いずれもチーム3番目タイ)の「6」を与えた。

スポーツ専門サイト『VAVEL』の英国版は、「右サイドの攻撃的MFとしてはあまり効果が発揮されなかったが、これまでの不慣れなCBとしての役割から解放されたことで、彼がミスを犯す可能性が制限された」と皮肉めいた寸評を綴り、採点は「5」とチーム単独最低。また、サッカー専門サイト『FotMob』の採点は「6.8」で、これはスタメンの中ではチーム8番目、交代選手を含めると10番目(全14人)のものである。 一方、同節でブライトンを敵地で3-0と下し、暫定で首位に浮上したアーセナルでは、冨安健洋が72分に左SBのオレクサンドル・ジンチェンコに代わってピッチに登場。ふくらはぎの負傷から復帰して以降、3戦連続で途中出場となった。

彼の20分あまりのプレーについては、『Sky Sports』が採点で「6」と及第点の評価を下し、同採点とした日刊紙『THE Sun』は、寸評で「十分に堅実な守備を披露。ジンチェンコより信頼できる選択肢に見えた」と「ガンナーズ」の背番号18を称賛。ちなみに『The Mirror』紙は、ジンチェンコについて以下のように指摘している。

「アーセナルは1月末以来、アウェーでのプレミアリーグでひとつもゴールを許していない。このことからも、チームの守備が強固であることは明らかだが、ミケル・アルテタ監督は常に完璧主義者であり、リーグ最高の守備に関しても、最小限のリスクさえも排除したいと考えているだろう」
他のメディアでは、『Daily Mail』紙が「チームのクリーンシート達成を手助けした」として採点は「6.5」、『VAVEL』は「5」止まりだったものの、寸評は「冨安の出場時間が再び増えたことは、アーセナルにとって大きな助けとなる。彼はチームに新しい要素をもたらし、出場した際には上手くプレーした」とポジティブな内容となった。

サッカー専門サイト『90min』とスポーツ専門放送局『EUROSPORT』が採点(いずれも「6」)のみの評価で、対して『football.london』は採点なしで「試合に影響を与えるには出場が遅すぎた」と記述。最後に、アーセナルのクラブ専門サイト『PAIN IN THE ARSENAL』は「求められたことを完遂し、チームをクリーンシートに導いた」と綴り、採点は「6」を付与している。

構成●THE DIGEST編集部

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