チャカ・カーン、レコード会社を非難「間違っている」と苦言「メルトダウン」キュレーター就任

「ファンクの女王」と称賛されるチャカ・カーン(71)が、歌手同士を競わせるレコード会社を非難した。

チャカは、アーティストたちは、仲間のアーティストたちよりも多くのセールスやストリーミングを獲得しようとする考え方を鵜呑みにするのではなく、自分自身に対して「正直で誠実」であるべきだと考えているという。

リモート会見でMetro.co.ukの質問に答えたチャカはこう語った。「競争は恐ろしいし、間違っているわ」「今、私たちはこのことから始める必要がある。レーベルや企業は、誰がより上手くやるかに頼っている。でも競争なんてないのよ」「自分自身と自己表現に正直で誠実であること、そして恐れず、競争心を持たないことよ」「自分の目標が何なのか、自分自身に忠実であることだ。それが大事なことよ」

元ルーファスのヴォーカリストでもあるチャカは、その輝かしいキャリアの中で『アイム・エヴリ・ウーマン』『エイント・ノーバディ』『フィール・フォー・ユー』など、数々の大ヒットシングルを生み出してきたが、過去に生きることはなく、かつての栄光に浸ることもないという。BANG Showbizらメディアに対し、チャカはこう語っている。「私が本当に興味があるのは、今この瞬間に何が起きているかということだけなの」「そして、この瞬間を自分のものにしなくちゃ」「自分でコントロールできないことにとらわれないの。興味があるのは今自分が影響を及ぼすことができることだけよ」

そんなチャカは、ロンドンのサウスバンク・センターで6月14日から23日まで開催されるメルトダウン・フェスティバルのキュレーターを、故デヴィッド・ボウイ、グレース・ジョーンズ、オノ・ヨーコらに続いて担う。チャカはこの「音楽の魔法とコミュニティの温かさが出会う場所」になるという同イベントについて、「ファンキーに盛り上げて、すべての観客をロックし、すべての魂に触れるつもりよ」とその意気込みを語っている。

またチャカは6月13日にロンドン郊外のブレナム宮殿で開催されるノクターン・ライブ・コンサート・シリーズを含むイギリス公演を今年敢行する予定で、7月7日にはラヴ・スプリーム・ジャズ・フェスティバルにも出演する。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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