静岡県の川勝平太知事が辞職の理由として「リニア中央新幹線の開業延期で大きな区切りを迎えた」などと話したことに対し、愛知県の大村秀章知事は8日の会見で「腹が立っている」などとコメントしました。
静岡県の川勝知事は先週、辞職を表明し、その理由として、リニア中央新幹線の2027年の開業断念が決まったことで「大きな区切りを迎えた。仕事が一段落した」などと話しました。 この発言を受け愛知県の大村知事は、8日の定例会見で怒りをあらわにしました。 「この発言は釈然と致しません。違和感を禁じ得ません。大変残念な発言だと受け止めています。2027年開業を前提として様々な事業に取り組んできた沿線自治体、市民、経済界の思い、期待と全く異なるものだと言わざるを得ない。残念のひと言に尽きます。いかにも『リニア2027年開業を断念させたのは私の成果だ』と受け取られるような発言をして、一区切りついたから辞めますというのは、それは違うんじゃないかと。極めて遺憾であり、極めて残念であると申し上げたい。だいぶ抑えて申し上げています。もっと腹立ってますけど」（愛知・大村知事） 川勝知事は当初、「6月議会をもって辞職する」としていましたが、今月10日にも辞職願を提出する見込みであることが分かり、来月下旬までに知事選が行われる可能性が出ています。
