パナソニック、NAB 2024に出展。「Capture,Create,Deliver」に変化をもたらす映像制作ソリューションを提案[NAB2024]

パナソニックコネクト株式会社およびパナソニックエンターテインメント&コミュニケーション株式会社(以下、パナソニック)は、2024年4月14日から17日(現地時間)まで、米国ラスベガスで開催される国際放送機器展「2024 NAB(National Associations of Broadcasters)Show」に出展する。

パナソニック(ブース番号:C3310)では、「Capture,Create,Deliver」をテーマに、映像制作のワークフローを表現した4つのエリアで、パナソニックの最新の映像技術と新製品ラインアップによるソリューションが紹介される。

ブース内の4つのエリア

Captureエリア

  • Sports Broadcasting Set
    放送局・スタジオでの運用を想定したIPベースの撮影システムを構築。IPによる現場業務の効率化と、より自由度の高い撮影をサポートするソリューションを提案。
    コーナー内のパナソニックスタジオカメラと4KインテグレーテッドカメラAW-UE160W/Kの映像は、SMPTE ST 2110でCreateエリアのIT/IPプラットフォームKAIROSとシステム構築され、IPを活用した次世代のスタジオシステムを実際にご覧いただける。
    また、屋外対応4KインテグレーテッドカメラAW-UR100GJと、他社製ロボティクスシステムと連携した展示も実施。
  • PTZ Line Up Display
    放送局やイベント撮影をはじめとしたプロの現場はもちろん、学校や企業など幅広いシーンで活躍するパナソニックのリモートカメラ全機種を展示。その中で、Microsoft Teams Rooms認証を取得した4KインテグレーテッドカメラAW-UE4WGN/KGNも紹介。AW-UE4WGN/KGNはプロ仕様の映像技術と、LAN・USBでの映像伝送・給電が可能であるなどの使いやすさを両立したリモートカメラ。認証取得にあたり、会議室での使用に適した色調や動作モードのアップデートも実施され、Microsoft Teams利用時に、簡単な接続・操作で快適な映像コミュニケーションを実現する。
    また、2024年度第2四半期発売予定の新製品4KインテグレーテッドカメラAW-UE30W/Kも初出展される(※日本国内では発売されない)。
  • Conference Room Set
    会議室をイメージしたコーナーで、Web会議、オンラインセミナーなどの映像撮影・配信を、効率的に、そしてハイクオリティに実現するための各種ソリューションを紹介。
    会場では、パナソニック製カメラ用の各種アプリケーションを統合したソフトウェアプラットフォーム「Media Production Suite」を活用した映像撮影を実演。今後リリース予定の新プラグイン「Auto Tracking(自動追尾)」の顔認証を用いた自動追尾や、「Video Mixer(映像合成)」のAI Keying機能によるグリーンバックレスでの映像合成を体感できる。
    また、パナソニック製シーリングアレイマイクロホンWX-AM800で発話者の位置を特定し、適したプリセットの方向へ自動でリモートカメラを切り替える連携機能のデモンストレーションも実施予定。

Createエリア

  • KAIROS Station
    ライブ中継・配信時の「創る」を担い、「撮る」と「映す」をシームレスに繋ぐIT/IPプラットフォームKAIROSでの映像制作を、Kairos Creatorと各種コントロールパネルを用いてハンズオンで体感できるコーナー。SMPTE ST 2110を介したCaptureエリアのカメラシステムとの連携などを通じ、IPベースの映像制作・配信システムを提案。
    さらに、無制限のレイヤーや自在な画角設定などの映像制作の自由度はそのままに、SDIの入出力に標準対応した新メインフレームKairos Core 200 AT-KC200TL1も初出展。
  • Switcher Mobile Cart
    コンパクトライブスイッチャーAV-UHS500とAV-HSW10を可搬式のワゴンに配備。ライブイベントなどでの仮設運用をイメージしたセットアップを展示。また、2024年度第1四半期にリリース予定のAV-HSW10専用ソフトウェアコントロールパネルAV-SF10Gも展示し、実際に操作体験ができる。

Deliverエリア

  • KAIROSの革新的なアプローチである、Canvas機能を活用した32:9のLED Wall用スクリーンマネジメントシステムを使用し、映像遅延を最小限に抑えつつ、すべての映像素材をレイヤーとして重ね合わせたり、Canvas全体をシームレスに移動させることを可能に。これにより、映像制作者に対して、ビジュアルストーリーテリングとファンエンゲージメントにおける新たな可能性を提案。

LUMIXエリア

  • フルサイズミラーレス一眼カメラLUMIX S5II、S5IIXや交換レンズ等の製品を実機展示。カメラ・レンズ単品だけでなく、他社製品と組み合わせた実用的なワークフローを体験可能。

今回展示される新製品・新技術

KAIROSメインフレーム(Kairos Core 200)AT-KC200TL1

無制限のレイヤーや自在な画角設定などの、ソフトウェアベースならではの自由度・柔軟性はそのままに、SDIの入出力に標準対応したKAIROSのメインフレーム(2024年度第1四半期発売予定)。

4Kインテグレーテッドカメラ AW-UE30W/K

4K/30pの高画質映像を実現するリモートカメラ。光学ズーム20倍×広角74.1°で、会場の雰囲気、講師や登壇者の表情をクリアに撮影可能。また、IP、USB出力対応のため、オンライン会議システムやストリーミングサービスでの映像配信も容易に実行可能(2024年度第2四半期発売予定 ※日本国内では発売されない)。

Video Mixer(映像合成)ソフトウェアキーAW-SF400G

Media Production Suiteの有償プラグイン。AIの自動画像認識により、クロマキーを使用することなく人物と素材を合成できるAI Keying、様々な映像素材を用いた映像合成をシンプルな操作で実現するスマートスイッチング機能を搭載(2024年度第1四半期リリース予定)。

ソフトウェアコントロールパネルAV-SF10G

コンパクトライブスイッチャーAV-HSW10本体とネットワークで接続されたPCやタブレット端末(Windows/Mac)から、AV-HSW10の各種操作、設定が可能なソフトウェアコントロールパネル。入出力映像はコントロール画面内でマルチビュー表示されるため、映像を確認しながら直感的に操作可能(2024年度第1四半期リリース予定)。

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