【新日本】内藤哲也 モクスリーとシカゴでV3戦の超ハード日程にも「勢いがついた状態で迎えられる」

会見の開始時刻に注文をつけた王者・内藤哲也

新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)が8日、ジョン・モクスリー(AEW)とのV3戦(12日、米国・シカゴ)への思いを明かした。

内藤は6日両国国技館大会で「NEW JAPAN CUP」覇者・辻陽太との「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」同門王座戦を制しV2に成功した。激闘から二夜明けたこの日の会見に出席。内藤は「LIJ同士のタイトルマッチをずっと待ち望んでいたわけで、それが実現してうれしかったし、お客さまからの期待感のある辻陽太を倒して防衛できてすごく自信になりましたよ」と、充実感のある表情でV2戦を振り返りつつ「不満があるとすれば、今日この会見が早い時間からスタートしていることですかね。俺は昼夜逆転の生活してるので。俺が王者の間は会見はゆっくり、なんなら夜中でもいいですよ。遅い時間にやってもらうことを望みます」と注文をつけた。いかにナマクラ揃いのプロレス界においても、15時開始の会見が早すぎると主張したのは内藤が初めてだろう…。

さらにこの日はシカゴ大会で組まれていたモクスリー戦がV3戦に変更となることが正式決定した。両国決戦から1週間足らず、長距離移動も加わるハードスケジュールだが「中5日…? 先発投手かって話ですけど、俺自身は長いオフがあるよりも試合をやり続けているほうがコンディション的にいいなと、今までの経験上思うので、やりにくさはないですね。むしろ短いスパンでやった方が両国の勢いがついた状態で迎えられると思う」と不安はないようだ。

内藤はモクスリーに2019年G1クライマックス公式戦で敗れており、リベンジマッチとなる。今年1月東京ドーム大会では代名詞の「デ・ハ・ポン」大合唱パフォーマンスを掲げており「もちろん海外でもやってみたわけで。今回モクスリーに勝利すればシカゴでできる。非常に興味ありますよ」と2019年11月サンノゼ大会以来となる米国での大合唱に意欲。「両国のマイクで気付いたと思いますが、俺ほとんど英語しゃべれないですよ。そこが非常に難しいわけで、どうしようかなと。まあまだ日にちはありますから。シカゴの会場のお客さまと大合唱できるよう、すぐに英語の勉強にとりかかろうと思います」と語ったように、41年間生きてきて英検4級レベルの英語力がカギとなりそうだ。

ちなみに内藤は両国大会で〝自己記録〟の更新にひっそりと成功していた。過去にIWGPヘビー級王座を3度戴冠しているが、いずれも防衛回数は1回。今まで鬼門だった団体最高峰王座の2度目の防衛戦をクリアしたのだ。「今まで踏み入れたことのない領域なわけで、そんな自分にワクワクしているし、ちょっとずつ、すごくわずかな話ですが、このIWGP世界ヘビー級王座に思い入れができ始めているわけで。もっと長くこのベルトを持ちたいし、このベルトを持っている姿を世界中のお客さまに見せたいな」と言い切った。

しかし両国決戦では辻の眼前でベルトを放り投げたことによって一部が破損。「久々に投げたんで、ちょっと…ダメージがあるのかな?」とバツの悪そうな表情を浮かべていた。

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