広島市長、新たに憲法前文引用 教育勅語も、研修講話資料で

広島市が2024年度の新規採用職員研修で使った資料。戦前の教育勅語(左)と日本国憲法前文の一部を引用している

 広島市は8日、2024年度の新規採用職員研修で松井一実市長が講話に使った資料を明らかにした。これまでの研修で引用してきた戦前の「教育勅語」に加え、今回は新たに日本国憲法前文の一部の引用を追加した。職員に心構えや市の施策を説明する内容で、8日の研修で配布された。

 資料は、従来と同様に「生きていく上での心の持ち方」と題して「先輩が作り上げたもので良いものはしっかりと受け止め、後輩につなぐことが重要」として教育勅語を英訳付きで引用。続けて、憲法前文のうち平和主義と国際協調に関連する一部を抜粋、英訳付きで掲載した。

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