東山紀之社長がBBCの追及で認めた事務所スタッフの加害 文春への告白と賠償請求以上の展開も

東山紀之氏 (C)ピンズバNEWS

3月30日、イギリスの公共放送BBCによるジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題に迫ったドキュメンタリー番組『捕食者の影 ジャニーズ解体のその後』が放送された。

28日にはBBCのモビーン・アザー記者がSMILE-UP.SMILE-UP.(旧ジャニーズ)社長の東山紀之氏(57)に行なったインタビューの内容がネットで先行公開されたが、そこで東山氏は、ジャニー氏以外で加害行為を行なっていたスタッフが2名いたと告白。新たな波紋を広げた。

「スタッフによる加害は昨年の『外部専門家による再発防止特別チーム』の調査で明らかになっていてSMILE-UP.も正式に認めていましたが、それが2名だったことを公表したのは初めてです。BBCの記事公開を受けて、SMILE-UP.は同日28日に公式サイトを更新しています」(ワイドショー関係者)

SMILE-UP.はBBCの記事内容を認め、加害を行なっていたスタッフは、十数年前まで在籍した男性と、昨年9月まで在籍していた東山氏の元マネジャーだと明らかにしている。当該スタッフの処遇は「昨年9月までに関係法令及び就業規則等に従って厳正に対処しました」と、3月28日に公式サイトで明らかにしているが――。

「東山氏の発言に出てきた“十数年前まで在籍した男性”というのは、昨年6月7日に『週刊文春』(文藝春秋)で本人の告白記事が掲載されたX氏のこと。

『文春』は多くの元ジュニア(旧『ジャニーズJr.』)や事務所関係者を取材していて、そこではジュニア担当のマネジャーだったX氏の名前が何度も出てきた、と報じていましたね」(前同)

■SMILE-UP.による責任追及の動きは

X氏は、当時旧ジャニーズの大人気グループに所属していた高校生メンバーの大ファンで、それがキッカケで事務所にスタッフとして90年代前半にスカウトされた人物。複数のグループのマネジャーを経験後、2000年頃までジュニア担当のマネジャーとして勤務。その時期に、主に高校生ぐらいのジュニア「6人くらい」に加害行為を行なったことを『文春』に告白していた。

「X氏は加害行為を行なっていたことを認めていて、ジャニー氏と違い存命している。今後の被害者の告発次第では、SMILE-UP.がX氏に対して責任追及の行動を起こしても、不思議ではないでしょう」(前出のワイドショー関係者)

SMILE-UP.は今後元所属タレントらが被害申告をした場合は「内容の検証と被害救済に真摯に対応していく」とも明記。

加えて、東山氏はBBCのインタビューが行なわれた2月時点で情報はまだ警察に提供しておらず、「(被害者が)刑事事件としての立件を希望するか、SMILE-UP.は本人たちに尋ねているのか」という質問にも「どなたなのか理解していない」とコメントしている一方で、

「当事者の人たちがそれに対して刑事告訴をしたら、僕らとしては全面的に協力するということになるとは思います」

と、発言している。

「X氏はおよそ6名の元ジュニアに加害を行なっているわけで、当事者が今後名乗り出てもおかしくありません。そうなればSMILE-UP.があらためて賠償請求をするかもしれないし、やはり刑事告訴の動きもゼロではないのではと」(前同)

東山氏はジャニー氏からの被害を申告した200人近くと話したことを明らかにしているがBBCによれば被害者は960人以上。そこに来て、2名のスタッフの加害者の存在――すべてが終わる日は、まだまだ遠そうだ。

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