高校生の一言で、父娘は行動を起こしました。先月、広島市で行方がわからなくなっていた女性を救ったとして、広島市に住む親子に、警察から感謝状が贈られました。
防災無線で女性の行方不明を知る…
3月14日午後8時ごろ、若本秀二(52)さんと、娘の碧さん(高校生・当時中学3年生)の親子2人が夕食をとっていると防災無線が鳴り、「家の近くで高齢の女性が行方不明になっている」ことを知りました。
父親の秀二さん(52)は、探しに行った方が良いと思っていたところ…
「お父さん行こう」
碧さんの一言で、2人で車に乗り女性を探しに行きました。
山沿いを捜索していましたが見つかりません。探す範囲が広く、あきらめそうになりましたが…
「下の方まで行ってみよう」
碧さんの一言で、山を下りたところ、ひとりで歩く女性を発見。服装が放送の内容と似ていたことから、「どちらまで行かれるんですか?」と声をかけました。
すると女性は「家を忘れたんです」と応えたということです。
まだ寒かった3月の夜、女性は疲れた表情だったといいますが、碧さんが車の中にあったブランケットをかけるとホッとした表情に。そのまま無事に交番まで送り届けたといいます。
8日、安佐北警察署の 大藤秀伸 署長は、若本さん親子に感謝状を渡し「小さな思いやりが女性の発見につながった」と感謝を伝えました。
若本秀二 さん
「(行動を起こした娘を)誇りに思います」
若本碧 さん
「親子2人でひとりの命を助けることができてよかったです。3時間ぐらい行方不明の状況だったので、家に帰すことができてよかった」