トランプ氏、中絶政策を8日発表へ 11月大統領選の争点

James Oliphant

[7日 ロイター] - 米大統領選で共和党候補指名が確実なトランプ前大統領は、人工妊娠中絶に関する政策の概要を8日に発表すると明らかにした。

自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、レイプや近親相姦のケースや、母体の生命を守るために必要な場合は、中絶規制の例外とすると説明した。これ以上の詳細は明らかにしなかったが、フロリダ州やジョージア州などで可決された妊娠6週より後の中絶の原則禁止よりも緩い連邦規制を訴えるとみられる。

トランプ氏は11月の大統領選と連邦議会選で共和党が勝利するために、中絶についてより穏健な立場を示す必要があると主張。「われわれは、現在深刻な堕落に陥っているわが国の救済のため、選挙に勝利する義務があることを認識しなければならない」などと述べた。

連邦最高裁判所が2022年、中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェード」判決を覆して以来、中絶の規制は各州に委ねられてきた。トランプ氏は、反中絶団体などからこの問題に関するスタンスを明確にするよう圧力を受けている。バイデン大統領は、トランプ氏が中絶に反対していることを再選に向けた選挙活動で強調している。

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