「戦闘機の離発着」へ改良 護衛艦「かが」 メディア公開 呉市

約2年間の改修を終えた護衛艦「かが」が公開されました。

寺田琢哉記者「これから護衛艦かがに入っていきます。みるからに大きいそびえたつような高さです」

ヘリコプターを搭載するいずも型護衛艦の2番艦として大型のエレベーターを搭載するなどした「かが」ですが、今回の改修で戦闘機の離発着に必要な改良が加えられました。

寺田琢哉記者「いまいるのが護衛艦かがの飛行甲板です。こちらの黄色いラインにそって戦闘機が離陸していくということです」

約250mの全長を生かし離陸時に必要な表示や照明が追加され、着陸時に使う甲板の後部では塗装の一部が耐熱化されたということです。

また離陸時に気流の影響を受けないように艦首の形も四角く変更され、先端には飛行の安全を祈願した「ウミドリ」のマークも記されました。

さらに艦内に入り急な階段を登っていくと航空管制室が。離発着の許可を出したり監視したりする場所で、窓も大きくするなど一部改良が行われました。

護衛艦かが 國分一郎艦長「海上自衛隊にとって初めての工事でしたので、改造を終えてまずは一安心が率直な感想です。F35Bが運用できる体制を整えることについてはその能力が向上したのかなと認識しています」

護衛艦「かが」は今後さらに艦内などを改修する予定だということです。

また、能登半島地震で輸送艦「おおすみ」などに燃料を補給した油槽船も公開されました。海上自衛隊初のタンカーで、民間の船を契約する必要がないため有事での展開の早さなどが期待されているということです。

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