メーデーに花火とドローンショー

香港は観光促進に力を入れており、政府各部門が観光客を誘致するためにさまざまなイベントを積極的に立ち上げている。4月7日付香港各紙によると、香港政府観光局(HKTB)は6日、5月から祝日や大規模イベントに合わせて定期的に海上花火やドローンショーを打ち出すと発表した。初のドローンショーは、釈迦誕生日やまんじゅう祭などの伝統的な祭りに合わせて5月11日の夜に開催される。HKTBの程鼎一・総幹事は「メーデー・ゴールデン・ウィークは中国本土観光客にとっての旅行のピークシーズンである。また5月には香港で一連の主要なイベントや活動が予定されている。HKTBは今後も本土でのプロモーションを強化していきたい」と述べた。本土市場での宣伝を奨励し、経済を促進し、より大きな観光利益を生み出すために、業界が協力してより多くの観光商品や消費者割引を実施することを奨励する。

HKTBは海上花火やドローンによるパフォーマンスは祭りや大規模イベントに応じて異なるテーマを採用し、光と音楽のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」と連動して実施し、イベントの魅力を高めると発表した。二重の視覚効果でビクトリア・ハーバーの独特の魅力を高め、観光客や市民を香港に滞在させる狙いだ。またHKTBは業界に対し、イベントの機会を利用して、海上ツアーや花火ディナーなどの観光商品をより多く発売することを奨励。一方では観光客を惹きつけて香港での滞在を延長するとともに、他方では香港での滞在を延長することを目的としている。飲食、小売りなどの業界にビジネスチャンスを創出し、消費を刺激し、経済的利益を創出する。

程総幹事は、花火やドローンによるパフォーマンスだけでは香港に多くの観光客を呼び込むことはできないかもしれないが、雰囲気を促進し、観光客により良い体験を提供するのには役立つと考えている。尖沙咀東部と湾仔のウォーターフロントはどちらも多くのレストランやバーが集まる商業地域であると指摘し、HKTBが公演スケジュールを事前に発表し、商店が「花火鑑賞パッケージ」の発売など早めに準備できるよう期待していると述べた。程総幹事は、香港を訪れる観光客の数は新型コロナ流行前の70%以上に回復しており、今年第1四半期の観光客数も昨年の第4四半期を上回っていると述べた。 来月には「おもてなし」を推進する大規模な広報活動が行われる予定であり、社会各層の協力に期待しているという。

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