土地改良区の指名競争入札で贈収賄事件相次ぐ 香川県知事が再発防止に取り組む意向

土地改良区の指名競争入札で理事長を務める高松市議会議員らが贈収賄の疑いで逮捕されたことを受け、香川県の池田知事は再発防止に取り組む意向を示しました。

4月3日、高松市の舟岡池土地改良区の理事長を務める高松市議会議員、小比賀勝博容疑者(73)らが土地改良法違反の疑いで逮捕されました。

同様の事件は2023年12月にも起きています。

土地改良区が発注する工事は補助事業として採択されると、県や市から9割近くの補助金を受けますが、自治体が業者の選定についてチェックする仕組みはありません。

2024年1月、県は97の土地改良区すべてに対して注意喚起を促す文書を出していましたが、贈収賄事件が再び起きたことを受け、改めて再発防止に取り組む意向を示しました。

再発防止策として「土地改良区の理事長や役員らへのコンプライアンス研修」を行うことや、2年に1回の定期検査に加え、業者の選定方法などを確認する「特別検査」を行うとしています。

(香川県/池田豊人 知事)
「直ちにこの現状を見て、改善すべきところを速やかに改善したいと思います」

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