TBSと東京藝大、産学連携プロジェクトを始動 ~アートを中心とした新しい価値創造に挑戦~ / Screens

株式会社TBSホールディングス(東京都港区、以下TBS)と国立大学法人東京藝術大学(東京都台東区、以下東京藝大)は、相互の連携・協力により、赤坂エンタテインメント・シティ構想のコアとなるコンテンツ開発と、2040年に向けて20年後のTBSのあるべき姿を考えていくことを目的とした産学連携プロジェクトを始動した。

「TBS」が目指すもの

TBSは2020年春、「最高の時で、明日の世界をつくる」というブランドプロミスを掲げ、放送を作る会社から放送も作る会社へ、番組を作る会社から体験を作る会社へ、さまざまなフィールドで心揺さぶる“時”をつくり出し、社会を動かす起点となることを目指している。

東京藝大との産学連携プロジェクトは、私たちの考えるこうした目標に向けて、アート思考やデザイン思考などのクリエイティブには欠かせない大きな力を与えてくれるものと考えている。TBSで働く人々がアートの力を採り入れることによって、より創造的で豊かな発想を養い、時代にあったTBSグループの拡張と成長の力になると考えている。そしてこの連携は持続的なものとして、2040年に向けて「20年後のTBSのあるべき姿」を共に考え、その中で赤坂エンタテインメント・シティ計画のコアとなるコンテンツの開発などにも、繋げていくことを期待している。

「東京藝大」が目指すもの

東京藝大では、心豊かな活力ある社会の形成が求められるなか、これからの世界・社会においては、アートの役割が益々重要になると考えている。
大学や企業、市民等、多様なステークホルダーとの関係構築を、アートを媒体として進めているが、アートは個々の違いをそれぞれの特性として認識し、その差異が一人ひとりの心を動かすことができ、すべての人たち、すべての領域を滲ませることができる。東京藝大は、アートの力であらゆる分野を接続する有機的な活動体として、人が潜在的にもつ生きる磁力を引き出す役割を担っていきたいと考えている。

今回のTBSとの産学連携プロジェクトでは、東京藝大の教員と学生、卒業生によるアートを基軸とした教育プログラムを通して次の時代を担うアート界の人材育成を目指している。

さらに、東京藝大は2030年以降、国民の3人に1人が65歳以上の超高齢化社会が到来するなか、一人ひとりが健康で文化的な寿命を如何に全うできるかが社会的な課題と捉え、「望まない孤独孤立」に対してアート・福祉・医療・テクノロジー・教育の融合により、「誰もが“自分らしく”いられる共生社会の実現」を目指した研究開発を実践しており、TBSが持つメディアコンテンツ技術や映像美術アーカイブとの連携協力も期待している。

今後の産学連携プロジェクトの取り組み(予定)

【マスタープラン(実施計画書)の作成】
産学連携プロジェクトを具体的、計画的に展開するためTBS、東京藝大のコアメンバーによるタスクフォースを設立し、双方の関係者からのヒアリングや当事者によるワークショップなどを開催してマスタープランを作成予定である。

【アート思考を用いた研究会や講義の開催】
TBS社員と東京藝大の教員・学生が一緒になって、アートシンキングの手法を用い「20年後のTBS」を考える。また、TBSで働く人たちを対象にアート思考による講座を解説する予定。

【映像や空間における表現技術の共同研究】
TBSが持つ最先端の映像技術や設備等と東京藝大が持つ自由で豊かな想像力を最大限に活用して、体験型のデジタルアートコンテンツの共同研究なども視野に入れて取り組む。

© 株式会社TVer