「だめだ立っていられない…冷蔵庫が揺れている」福島県制作の防災VR あばれる君が体験・福島

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いつ起きるかわからない災害への備えにつなげてもらおうと、福島県は新たに「防災VR」を制作しました。

「防災VR」は様々な自然災害を疑似体験できるもので、完成発表会では、さっそく人気タレントのあばれる君が体験しました。

県庁で開かれた発表会に、内堀知事とともに参加したのは、矢祭町出身のタレント、あばれる君です。

■内堀知事

「自分ごとだと思った上で備えてマイ避難をしてほしい、その思いで今回、『防災VR』を作りました」

近年、頻発化、激甚化する自然災害。

災害の教訓を風化させず、「自分ごと」として捉えることが重要となる中で、県は、新たにVRで水害や地震などの災害を疑似体験できる映像を制作しました。

VRゴーグルを装着し、あばれる君がさっそく「防災VR」を体験します。

■あばれる君

「すごい、すごい臨場感です、あっという間に水が増えてきました」

「水害・土砂災害編」では、川が増水していく状況のほか、避難の際に間違った選択をすると浸水した地域に入り込んでしまったり、土砂災害に巻き込まれてしまったりといった状況を疑似体験できます。

さらに「地震・津波編」ではー

■あばれる君

「うわー、だめだ立っていられない。冷蔵庫が揺れてる」

家の中では、固定していない家具が倒れてきたり、津波に巻き込まれてしまったりと最悪のケースを疑似体験することができます。

このVR映像は、ゴーグルがなくてもスマートフォンなどで見ることができ、県はこの防災VRを通して、災害時の避難などについて考えるきっかけにしてほしいとしています。

防災VRを体験したあばれる君はー

■あばれる君

「地震の時は立っていられないし、大雨が降っている音、川の水位が上がっていく音、何もかもが臨場感があって、本当にその場にいるような、そしていつか起こるかもしれない災害の恐怖をよみがえらせてくれた。スマートフォンでも体験できるので、震災を経験したことがない小さい子供からお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんまで体験してもらいたい」

防災VRの映像は、県の特設のウェブサイトで公開されていて、スマートフォンなどで見ることができます。

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