「桜が綺麗ですね。人間と違って」 ゴミ捨てマナーへの痛烈な皮肉、投稿者に聞いた真意

夜桜の下にうず高く積み上げられたゴミの山【写真:投稿者提供】

桜とゴミの対比を皮肉たっぷりの投稿

各地で桜が見ごろを迎え、絶好のお花見日和となった週末。一方で、例年花見で出たゴミの放置も大きな問題となっている。SNS上では、公園内のゴミ捨て場の惨状を収めた写真が話題に。投稿者に話を聞いた。

「桜が綺麗ですね。人間と違って」

今月7日に投稿された写真には、ライトアップされた夜桜の下、ゴミステーションにうず高く積み上げられたゴミの山が崩れ、路上に大きくあふれ出した様子が収められている。桜とゴミを対比した皮肉たっぷりの投稿には「痛烈な皮肉 せっかくのお花見なのですから、跡を濁さず綺麗に終わりたいですね」「自然の美しさと人間の汚さと」「花見をしてる人たちを見ると桜が人間の汚い部分を炙り出してる感じする。見られてるのは人間なのかも」「意見広告のコピーっぽい」「風刺として完璧な一枚で草」と共感の声が多数寄せられている。続く投稿では「ここに捨ててるだけ実はまだマシ ゴミ箱ですらないところに捨ててるのが一番害悪」ともつづられている。

「撮影したのは7日の午後10時頃、場所は京都の円山公園です。観光客が多い京都では、ゴミを乱雑に捨てる観光客と、発生するゴミの量に対してゴミ捨て場が少なすぎる現状のいずれにも問題があり、それらが少しでも改善につながれば良いと思い、皮肉る形で投稿しました」と投稿者。「ゴミ捨て場に捨てているならいいのでは」という意見も多く上がっているが、ゴミ捨て場以外でもゴミの放置やポイ捨てが複数確認できたといい、「観光客の方にはせめてゴミを一箇所に集める意識を持ってほしいと思います。ゴミ捨て場の拡大と人々の意識の変化があればいいと思います」と語る。

投稿の反響については「思った以上に拡散されて驚いています。ゴミが乱雑に捨てられていることに対する批判や、ゴミ箱がキャパオーバーになってしまっている問題の指摘など、さまざまな意見が寄せられました」とのことで、「円山公園に限らず、ゴミ箱の数が少ないのと、観光客が多いこともあり、ゴミの放置が多く見られます。この投稿をきっかけに一人一人が少しでも問題意識を持っていただければ幸いです」と結んでいる。ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム

© 株式会社Creative2