「父親をイメージして描いたカメレオン」自閉症のアーティスト・石村嘉成さんが描く「動物の親子」【岡山】

色彩豊かな動物画で知られる自閉症の画家・石村嘉成さんの個展が、19日から天満屋岡山店で始まります。その見どころを紹介するシリーズ企画「なぜ今、石村嘉成なのか」今日(8日)紹介するのは親子の絵です。作品には父親・和徳さんへの思いが込められていました。

アーティスト、石村嘉成さんの新作です。

(石村嘉成さん)
「一番大きいのがお父さん。一番小さいのが子どもです」

子どものカメレオンが乗っているのはどっしりと大きな父親の背中。

嘉成さんが父・和徳さんを想像して描きました。

(石村嘉成さん)
「お父さんと仲良し関係。イメージして描いてみました」

2歳で自閉症と診断された嘉成さん。

和徳さんと母親の有希子さんは嘉成さんを社会の中でたくましく生きていける子に育てなければと療育に力を注ぎました。

しかし、嘉成さんが小学校5年生のとき有希子さんが病気で他界。嘉成さんと和徳さんは約20年もの間二人三脚で歩んできました。

和徳さんをイメージしたという新作。親子の日常を描いているといいます。

(石村嘉成さん)
「(父が)優しく見守っている。のんびりと背中に乗ってお散歩しているイメージがしました」

嘉成さんが描いたカメレオンの親子には支えてくれる父親・和徳さんへの愛情がたっぷり詰まっています。

「石村嘉成展 生きものバンザイ!」は4月19日(金)~5月12日(木)
岡山市北区の天満屋6階・葦川会館で開かれます。

(午前10時~午後7時 最終入場は午後6時30分)

© RSK山陽放送株式会社