【パリ五輪へ】水球男子・GK 棚村克行選手 さらなる進化に向けて【新潟】

水球男子・日本代表 GK棚村克行選手

パリ五輪を目指す、水球・ブルボンウォーターポロクラブ柏崎に所属する日本代表・棚村克行選手。さらなる進化に向けた取り組みと今の思いを取材しました。

棚村克行選手・34歳。
水球男子・日本代表の正ゴールキーパーとして2大会連続でオリンピックに出場。さらに、去年10月のアジア大会で優勝し、3大会連続となるオリンピックへの切符をつかみました。

■棚村克行選手
「強いチームと対戦できるのは楽しみなので、オリンピックは4年に一度で、東京オリンピックの時は無観客でなかなか応援してくれている人の姿がなかったので、パリでは観客やいろいろな人が応援してくれる中で、試合できるのは楽しみ。」

10年以上にわたり日本のゴールを守ってきた棚村選手の武器といえば…

■棚村克行選手
「僕の強みは1-1とか近い距離での決定的なシーンでのセーブが自分の持ち味だと思っている。」

シュートを止める”瞬発力”。34歳になったいま、その鋭さは衰えるばかりか、むしろ…

■棚村克行選手
「ぼく自身のプレーは年々よくなっているので成長過程かなと思う。」

さらなる高みへ、いま新たに取り組んでいることがあります。

■棚村克行選手
「最近は「飛びつき」水球のゴールキーパーの用語があるのだが、ひたすら飛ぶ練習をしている。より軽い力で早く動くために、フォームをきれいにすることを重点にやっている。」

大切にしているのが、「水中での足の使い方」です。水の中を見てみると、水をまるで地面のように踏み込み、その反発で飛んでいるように見えます。

■棚村克行選手
「仕組み自体は陸の上でジャンプするのと近いと思っていて、水はある程度の面積でパンと水面をたたくと音が鳴るくらい固くなる、水の中であれをやっている。」

トレーニングは水の中だけではありません。地面を踏み込む感覚をつかむため、実際に陸上でのトレーニングにも力を入れています。

■棚村克行選手
「できるだけ無駄な力を使わずに効率よく動けるようにやっている。フォームは年々よくなっている。」

世界の強豪に勝つための鍛錬に加え、大切にしている活動があります。ブルボンウォーターポロクラブ柏崎の地元、柏崎市での水球教室。地域への恩返しが、新たな夢につながることを願っています。

■棚村克行選手
「時間が許す限りは柏崎のジュニアの選手の子たちとかかわる時間を少しでも多くしようと思っていて、柏崎出身の日本代表とか、柏崎出身のオリンピック選手が出てほしいなと思う。」

柏崎の水球界のために。パリで輝きを放ちます。

■棚村克行選手
「自分の競技を頑張ることとジュニアの選手達のいい刺激になればと思っている。過去2大会は決勝リーグに進むことができなかったので、パリ五輪では必ず決勝リーグに進めるように頑張っていきたい。」

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