「年金の差額返金の申請を」詐欺の電話で93万円振り込み 警察「『ATMで還付できる』は100%詐欺です」と注意呼びかけ 広島

広島県警は8日、「増税により年金の差額が返金される」などとウソの電話をかけ、計93万円を振り込ませる還付金詐欺が発生したと発表しました。

警察によりますと、3月29日、呉市に住む女性(60代)のもとに日本年金機構の職員を名乗る人物から「消費税が増税したことにより年金の差額である2万8000円の返金がある。申請書入りの封筒を送ったが、申請されていないので電話した。今から電話で申請できるが、どこの口座を持っているか」などという電話がありました。

女性が口座を伝えると、すぐにATMに向かうよう促されたといいます。

ATMにつくと、金融機関のサポートセンターを名乗る人物から電話があり、指示通りに43万9284円を他人名義の口座に振り込んだということです。

その後、再び金融機関のサポートセンターを名乗る人物から「キャッシュカードが古く、申請ができていない。他のカードがないか」などと言われて、別口座のキャッシュカードでも49万9284円を振り込んだということです。

女性が家族に相談し、すぐに警察に相談をしたところ、2回目に振り込んだお金は、送金前に振り込みを差し止める手続きが間に合ったため、女性に返金されたということです。

警察は、▽今回と同様の犯行が今後も発生する恐れがあります。▽「ATMで還付できる」は100%詐欺です。▽電話でお金の話が出たら、必ず誰かに相談しましょう。と注意を呼びかけています。

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