広島・鞆の浦の海上絵巻 観光鯛網を前に網の準備 「海の観光満喫して」

広島県福山市の春の風物詩「観光鯛網」が開幕するのを前に、漁で使う網の準備作業が行われました。

観光鯛網は、福山市鞆町にある仙酔島の沖合で行われます。江戸時代から伝わる市の無形民俗文化財「鞆の浦鯛しばり網漁法」で鯛を追い込み、その勇壮な姿から「海上絵巻」として多くの観光客に親しまれています。

ことしの鯛網を前に、漁港に集まった「鞆の浦漁協」の組合員らおよそ10人が、午前9時から網の準備作業をしました。

組合員は、伝統的なシュロを素材にした網に、浮きや、おもりとなるロープをつなぎ合わせて、大きな網に仕上げていきました。幅は1000メートルにもなるそうです。

羽田幸三 船団長
「お客さんが来ていただいて、鞆の浦の海の観光を満喫していただければ」

ことしの観光鯛網は、4月27日から29日までと、5月3日から6日までの7日間行われます。全国のコンビニエンスストアなどで前売り券が販売されています。

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