開幕7戦無敗 サンフレッチェ広島 2位キープ 大橋祐紀 古巣相手に2ゴール J1デビュー 井上愛簾(17) クラブ史上最年少記録を更新

明治安田J1リーグ第7節でサンフレッチェ広島は、FW・大橋祐紀 の古巣・湘南と対戦。その大橋の恩返し弾2発で今シーズン初の2連勝。開幕から続く無敗記録を7に伸ばしました。

4月に入り、桜が見ごろとなったエディオンピースウイング広島。外は桜が満開! 中はサポーターが満杯! 紫に染まったホームでサンフレッチェは、湘南を迎え撃ちます。

注目は、ここまで6試合で4得点の絶好調・大橋。昨シーズンまで湘南でプレーしていたストライカーが、古巣との初対決で奮起します。

前半19分、右サイド・満田誠 のクロスに大橋。積極的にゴールを狙うと、44分にはピッチ中央でボールを奪い、ドリブル突破。ゴール前でディフェンダーをしっかりとひきつけてラストパス。パスを受けた満田が打つか、打つか…。打ったんですが、入らない。チャンスは作るものの、ゴールまであと一歩及びません。

一方、ディフェンス陣は湘南の勢いある攻めに手を焼きますが、負傷離脱している 荒木隼人 に代わり3バックの中央に入った 中野就斗 を含めたディフェンス陣が奮闘。0ー0で前半を折り返します。

エンドが変わった後半3分、加藤陸次樹 からのスルーパスに抜け出した大橋が湘南ゴールキーパーと接触し、PKを獲得。蹴るのは、両チームのサポーターから大注目の大橋。古巣への恩返し弾で広島が先制。リーグ戦、これが5得点目、ゴールど真ん中に突き刺しました。

その後も大橋が勢いに乗って、攻撃陣を引っ張ります。後半44分には打つと見せかけて、フリーの加藤にラストパス。ゴールこそなりませんが、広い視野でスタジアムを沸かせます。

試合終了間際、加藤のヒールパスに抜け出した大橋が、2人に囲まれるも小刻みなステップから右足を振り抜きました。シュート直後はオフサイドと判定されるものの、ビデオ判定の結果、ゴールが認められ、この日、2点目をゲット。大橋が古巣への感謝をしっかり返した広島が2ー0で勝利。チームは、開幕からの無敗記録を7に伸ばし、リーグ2位をキープです。

サンフレッチェ広島 大橋祐紀 選手
「すごく思い入れのある試合でしたし、その中でピッチに立つ責任。ピッチに立ったからには表現したいと思っていたので。それがフォワードですし、得点という形になったということはすごくよかったと思いますし、湘南にも自分のプレーを見せられてよかったなと思っています」

― 開幕7試合で6ゴールの大活躍のフォワード・大橋選手なんですが、実は7日は “新しいフォワード” がJ1デビューしました。それが 井上愛簾(あれん)選手(17)。まだ高校3年生、ユースの選手なんですが、4月1日にプロ契約し、クラブ史上、最年少でJ1出場。キャンプからトップチームに合流して、練習試合で点を決めたりしていた、すごい高校生がいますから。大橋選手に加えて、カープだけじゃない、サンフレにもいる “あれん” に注目していただきたいと思います。

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