ハム23歳は「覚醒したね」 驚異の打率.458…リーグトップの打撃支える92.3%

日本ハム・田宮裕涼【写真:町田利衣】

日ハム・田宮は打率.458でトップ…コンタクト率に秀でる

3月29日に開幕した今年のプロ野球は3カードが終了。セ・リーグではDeNAと中日、パではソフトバンクと西武が好スタートを切った。新戦力も台頭しており、日本ハムでは6年目の田宮裕涼(ゆあ)捕手がリーグトップの打率.458をマーク。ファンは「正捕手を獲ってほしい」「凄い捕手が出てきた」と声を寄せている。

田宮はここまで8試合中、7試合に先発出場。打率.458(24打数11安打)で堂々リーグトップに立つ。7日の西武戦(エスコンフィールド)では初めて「1番・捕手」で出場。無安打に終わったが、首脳陣の期待が高さが伺える。

特筆すべきはコンタクト率の高さだ。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータによると、コンタクト率はリーグ2位の88.9%。特にボールゾーンのコンタクト率は92.3%で12球団トップだ(規定打席到達者のみ)。

ボール球に手を出しているという側面もあり、四球数は0だが、逆に言えばバットコントロールに秀でている証だろう。三振数は3。パの規定到達者の中で最も少ない選手の1人だ。

成田高(千葉)から2018年ドラフト6位で入団。昨年の試合出場数は10試合だった。一気に飛躍を遂げようとしている23歳にファンの期待も高まる。SNSには「打てる捕手が現れた」「肩も凄いし一流捕手になれる」「楽しみしかない」「大物感漂う」「覚醒しましたね」とコメントが並んだ。攻守で存在感を発揮する田宮の今後に注目が集まる。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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