那岐山とコラボ 絶景をつくり出すチューリップ2万本 13日まで/岡山・奈義町

岡山県勝田郡奈義町の広岡コミュニティハウス近くで6日、「みんなで作るチューリップ畑2024」が始まり、咲き誇る色とりどりの約2万本が、町内外から訪れる人たちの目を楽しませている。13日まで。

遊休農地を活用してコロナ禍でも楽しめる場所をつくろうと、地区住民たちが実行委を立ち上げて開催。今年で2回目になる。昨年11月に町民ら約60人が植え付けた株が見事成長。約12アールの畑には赤、黄、白、紫などのチューリップが並び、雄大な那岐山と相まって、絶景をつくり出している。また、青く可憐なネモフィラの花も彩りを添える。

7日は祭りが開かれ、多くの家族連れらが来場。花を愛(め)で、記念写真や風景写真を撮るなどして思い思いに過ごしていた。このほか、町民たちによるマルシェや音楽演奏などもあり、にぎわった。

同町柿の中学生・定森天歌さん(13)と母親の亜由美さん(43)は「写真映えがして楽しめた。夏や秋など季節ごとに違うイベントがあればいいなと思う」「季節感と華やかさがあって良い。ぜひまた来たい」と話していた。

実行委員長の芦田正弘さん(72)は「地区内外の人たちが互いに交流を深める機会にもなっている。関係人口やにぎわいの創出、移住促進にもつながったら良いと思っている」と語る。5月19日はチューリップの球根掘りのイベントを実施する予定。

同取り組みは、集落機能の維持・強化を目指す中山間地域を支援する県の事業「おかやま元気!集落」から補助を受けて実施している。

町のシンボル・那岐山を背景に並ぶ色とりどりのチューリップ

© 津山朝日新聞社