7年ぶり!「故・星野仙一氏の故郷・倉敷」で岡田阪神・立浪中日が激突!過去倉敷で両チームはこんなことがありました...

昨年(2023年)に続いてのプロ野球公式戦が、6月25日に倉敷マスカットスタジアム(岡山県)で開催されます。

今回のカードは「阪神タイガース×中日ドラゴンズ」で、倉敷でのこのカードは実に7年ぶり!ともにその倉敷市出身の故・星野仙一氏が監督を務めたチームです。(ちなみに前回の試合は2017年7月11日で、10-1で阪神が勝っています)

中日・阪神の監督を経験した星野さん 「倉敷」について語っていたこと

そんな星野さんは、かつてRSK山陽放送が密着取材をした際には、「俺いつも倉敷に帰ってきた時には、マスカットスタジアム近くのお好み焼き店に行くんだよ」と話してくれました。

さらに、東北楽天の監督として日本一になった直後にアジアシリーズが行われた台湾で行なったインタビューでは、「俺、いつか楽天の2軍を倉敷に持ってきたいんだよ、そしたら俺は倉敷で寮長になるよ、鬼軍曹にな、ハッハッハ」と【画像③】のように高笑いしながら話して下さったことが忘れられません。

星野さんにとっては、故郷・倉敷は「中日・阪神・楽天時代にともに秋季キャンプを倉敷で行った際には優勝する」という、監督としても縁起のいい、思い入れの強い場所でした。

星野さん監督就任2年目のドラ1 立浪「監督」倉敷デビュー

そして今回の対戦。まず中日。。。星野監督が監督就任2年目(1987年)にドラフト1位で指名した、立浪和義監督が率います。

その立浪中日は、ここ2年はともに最下位と、ファンの皆さんも忸怩たる思いをしたことと思います、そして今季は開幕シリーズのヤクルト3連戦では3試合とも勝ち切れず2敗1分けのスタート。「また今年もか...」とやきもきしましたが。。。

その後は巨人に2勝1敗で勝ち越し、続いて広島を3タテ。何と7日時点でリーグ2位で貯金が2!

細川選手や中田選手、涌井選手、上林選手、宇佐見選手ら、星野さんの「お家芸」とも言える、トレードや戦力外などで他球団から獲得した選手が活躍し(細川選手は当時なかった現役ドラフトですが)、3年目にして立浪監督から「星野イズム」を感じてしまうほどです。

5年前からタイムスリップしてきた人(そんな人はいない)が今年のスタメンを見たら、「これはどこのチーム?」とビックリするだろうなと思いつつ、個人的には、RSK山陽放送の放送エリアである香川県出身の三好大倫選手がスタメンを張っているのが、何とも嬉しい限りです。(【画像⑤】はドラフト指名後に東かがわ市役所を表敬訪問する三好選手)

阪神と星野さんとマスカット 思い起こせば色々ありました

対する阪神はと言えば、倉敷と相性が良く、またそれらには星野仙一さんも深く関わっています。

マスカットスタジアムでの阪神の名シーンは数々思い起こされますが、その中でも強烈な記憶として残っているのは、1998年5月26日の中日戦です。先発のサイドスロー・川尻哲郎投手が、なんとマスカットスタジアムでノーヒットノーランを達成したのです。ちなみにその時の相手、中日の監督は…星野仙一さんでした。

星野仙一さんが阪神の監督を務めていた2003年7月8日、マスカットスタジアムでの広島戦。この試合は、阪神が「勝てばマジック点灯」という重要な日で、試合は、今岡誠選手が初球先頭打者本塁打を放つなどして8対4で勝利。当時のプロ野球最速となるマジック「49」が点灯しました。(ちなみに、この日の試合の最後のアウトは外野フライで、捕球した後ろには「RSK」の看板がありました…)。

そんな阪神と中日が再び倉敷で激突!

と、勝手に今回の倉敷対決に「星野仙一」ストーリーを重ね合わせてしまいましたが。。。実は岡山は中国地方でありながら、最も多いとされるのがなぜか関西の球団である阪神のファン。次に多いのが広島ファンとされています。実際のところ中日ファンはそんなに多くないのが現状です。

ちなみに今季の阪神。オープン戦は球団ワーストの9連敗を含む借金11の最下位でしたが、シーズンに入ってからは、明るいニュースも増えてきています。

打撃の方では、オープン戦当初不調と言われていた佐藤輝明選手が、4月6日に連日となる2号ツーランが通算70号でした。通算70号のプロ入り4年目での到達は田淵幸一さん、岡田彰布監督と並ぶ球団最速タイとなります。

また、創志学園高校(岡山)出身の西純矢投手は4月5日、ウエスタンリーグで好投を見せていますので、中日戦までには、ぜひ一軍に上がって高校時代に戦った懐かしい球場での好投を見たいものです(西純矢投手と創志学園時代の同級生・中日の草加勝投手は来年以降に期待!)。

試合当日はスタジアムが真っ黄色に染まるとは思いますが。。。4月7日時点ではともにAクラス・2位(中日)3位(阪神)という注目の対決です。さぁ、試合の行われる6月25日(火)時点では順位はどうなっているでしょうか。

なおチケットは、山陽新聞サービスセンターが「さん太ホール1階ロビー」で4月10日午前9時から発売するほか、岡山・倉敷市内の主なスポーツ店、プレイガイド、山陽新聞販売所、チケットぴあ、コンビニエンスストアなどで販売される予定です。

昨年の試合は、4年ぶりの公式戦とあってチケットは完売。当日券はありませんでした。注目の試合ですから、今年も完売の可能性があります。チケットのお求めはお早めに!です。

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