カンテレ、「回想法シアター®」事業を開始 豊富な映像を有効活用し社会・地域貢献 / Screens

関西テレビは、このたび、新規事業開発を目的とする社内プロジェクト「カンテレイノベーションチャレンジ」(KIC)で発案された「『回想法シアター®』事業」を開始した。

「回想法」は、懐かしい写真や映像、音楽、家庭用品などに触れながら思い出を語り合う心理療法の一種で、昔のことを言葉にしたり、相手の話を聞くことで刺激を受け、認知症の進行の抑制や予防が期待されるほか、過去を積極的に振り返ることで幸福感が沸き、精神的安定につながるとされている。

同社は、1958年11月の開局以来数多くの映像を撮影、所有しており、本事業は、これまでに制作した番組や収録映像を上映し、参加者に当時の思い出を語り合っていただく派遣型イベントとして立ち上げられたものとなっている。

現在、1960~70年代の映像を中心に「学校給食」「歳末商戦」「オイルショック」など、テーマごとに50本の映像クリップを制作しており、これらを地方自治体や介護事業者等に提供し、同社アナウンサーなどが進行する映像鑑賞を通じた交流の場の創設を手伝う。

健康寿命の延伸は、大きな社会課題のひとつで、同社は放送局ならではの豊富な映像の有効活用を行うことで、社会貢献、地域貢献に努めていくという。

回想法シアター®

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