夢二ラッピング電車リニューアル 岡山電気軌道、生誕140年記念

 瀬戸内市出身の画家・竹久夢二(1884~1934年)の生誕140年を記念して、岡山電気軌道(岡山市中区徳吉町)は路面電車「KURO×夢二」のラッピングをリニューアルし、8日、同市内でお披露目した。乗降時に、夢二の代表的作詞曲「宵待草」のメロディーが車内外に流れる仕掛けを施し、9日から東山―岡山駅前間を1日4往復する。

 生誕130年に企画したKUROの初代ラッピングに続き、岡山市出身の工業デザイナー水戸岡鋭治さんがデザイン。車体や天井に「アマリリス」や「西海岸の裸婦」など代表作41点を配した。乗降時のメロディーはバイオリニスト大迫淳英さんが演奏する「宵待草」を録音。哀愁を帯びた音色で流れる。

 岡山電気軌道本社で出発式があり、小嶋光信・夢二郷土美術館長は「岡山県全体でアートの街づくりが進む中、夢二電車で盛り上げたい」とあいさつ。地元園児らが早速試乗し、夢二の世界観と大迫さんの生演奏を楽しんだ。

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