新潟長岡市で山林火災、消防ヘリ2機出動も9万平方メートル焼失か・けが人はなし

燃え広がって煙を上げる山林。消防防災ヘリが出動し鎮火した=4月8日、長岡市小国町小栗山(本社ヘリから)

 4月8日午前11時半ごろ、新潟県長岡市小国町小栗山の住民から「山から火が出ている」と長岡市消防本部に通報があった。小国町小栗山の山林を焼き、午後5時前に鎮火した。柏崎署によると近くに民家などはなく、けが人もいなかった。

 現場は柏崎市方面に向かう県道から南に入った農道沿いの山林。火は山を登るようにして燃え広がった。道沿いには多数の消防車が集結したが放水できず、福島県と山形県の消防防災ヘリ2機が出動し、上空から水をまいて鎮火した。長岡市消防本部は、9万平方メートルほどを焼失したとみている。出火原因は不明。

 現場付近にいた男性(74)は「風で火がどんどん燃え広がっていった。人が近くに住んでいないのが幸いだった」と話した。

 長岡市消防本部によると、たばこの投げ捨てや野焼きの火の燃え移りが原因で燃え広がるケースもあるという。千野恭治予防課長は「春先は空気が乾燥し、火災が発生しやすいので火の取り扱いに注意してほしい」と呼びかけた。

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