今話題の資産運用。する人としない人ではどれくらいの差がでるものなのですか?

そもそも「資産運用」とは?

資産運用とは、預貯金や投資などを活用して、手持ちの資産を増やしていく方法のことです。資産運用の方法としては、金融機関での預貯金、貯蓄型保険、株式や投資信託などの金融商品の購入、不動産投資などがあります。

・預金だけでは資産が増えにくい

初心者が気軽に取り組みやすいのは、預貯金でしょう。預貯金ならば、銀行や郵便局で口座を開設してお金を預けるだけなので、手軽に始められます。

ただし、日本の金融機関は金利が低いため、長期間預けていても資産が増えにくい面があります。例えば、ゆうちょ銀行の通常貯蓄貯金の利率は0.001%です。定期預金を利用しても、0.002%の利息しか受け取れません。

外貨預金であれば、日本円預金よりも高い金利が受け取れるケースもありますが、円預金よりもリスクが高いのがデメリットです。元本保証がないことや、為替手数料がかかること、円高のリスクなどにも注意しなくてはなりません。

・資産を大きく増やしたいならば預金よりも「投資」

手持ちの資産を効率的に、大きく増やしたいと考えているのであれば、預金よりも投資に取り組んだほうがよいでしょう。投資は円預金のように元本保証はありませんが、高いリターンが見込める投資先を選んでおけば、元本を大きく超えた資産を築ける可能性があります。

原則として投資で得られた利益には20.315%の税金がかかりますが、NISAを活用すれば非課税で運用することが可能です。

資産運用のシミュレーション

では、NISAを活用して投資をしたら、生涯でどのくらいの資産が作れるのでしょうか。

ここでは、金融庁のツールを利用して、毎月の積立金額は3万円、想定利回りは3%とした場合に、将来いくらになるのかをシミュレーションします。

・3年間
3年間投資を続けた場合の元本は、108万円です。運用利益は4.9万円となり、112.9万円の資産が作れる可能性があります。

・15年間
15年間投資を続けた場合の元本は、540万円です。運用利益は140.9万円となり、680.9万円の資産が作れる可能性があります。

・30年間
30年間投資を続けた場合の元本は、1080万円です。運用利益は668.2万円となり、1748.2万円の資産が作れる可能性があります。

長期になるほど資産運用をしなかった人との差が大きくなる!

投資は効率よく資産を増やすのに有効的な方法の一つです。上記で紹介したシミュレーションをみると、資産形成のために投資をした人としなかった人では、3年間で4.9万円、15年間で140.9万円、30年間で668.2万円もの差が開いてしまいます。

投資には元本保証がありませんが、複利効果が働くのがメリットです。投資期間が長くなるほど、リターンが増えやすいというメリットがあります。40年、50年と投資を長く続けたり、毎月の投資額をさらに増やしたりすれば、リターンがさらに大きくなっていくことでしょう。

少額の投資から始めて資産形成の勉強を始めるのも手!

資産形成の手段である投資には、元本割れなどのリスクがありますが、大きなリターンが期待できるというメリットもあります。毎月3万円(利回り3%)を30年間投資した場合は、投資しなかった人と比べ、668.2万円もの差が出る可能性があります。

ただし、必ずシミュレーションのとおりに利益が出るとは限りません。資産形成に興味がある人は、まずは、余剰資金を作ることから始めて、少額投資から始めるのもよいでしょう。

出典

ゆうちょ銀行 金利一覧
金融庁 資産運用シミュレーション

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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