【MotorMagazineDigest:レクサス GXの別腹】7人乗りで21スピーカーで巨大なガラスルーフ付き!「ラグジュアリー+」は「ワンランク上から目線」が似合う

2024年4月1日から発売中「MotorMagazine5月号」の巻頭第一特集「ニューSUVへの期待を確かめる」では、レクサスGX北米試乗会の模様をご紹介。誌面上のメインは「オーバートレイル」なんですが、ここではあえてもっとも贅沢な仕様「ラグジュアリー+」の「見どころ」を、細かく解説していきましょう(写真:レクサス インターナショナル)

「骨付き」はチキンもクルマも、ひと味違うらしい

33インチのオールテレーンタイヤに18インチホイールを備えた、史上初のオーバートレイルグレード!・・・新型レクサスGXの北米版プレスリリースでも、「オーバートレイル」はちょっと別枠の特別扱いで紹介されています。

どちらかと言えば無骨なスクエアボディだが、レクサスならではのスピンドルボディコンセプトが、不思議な洗練感を印象付ける。オーバートレイルのようなブラックのオーバーフェンダーがないぶん、ラグジュアリーSUVとしての上級感が際立つ。

当然のように本誌「MotorMagazine5月号」でも、やっぱり注目したのはオーバートレイル(正確にはオーバートレイル+)でした

テスターは、渡辺敏史さん。タフな砂漠地帯と荒野が広がる北米アリゾナ州南部の都市、ツーソンを舞台にGXとLXの立ち位置の違いに関する考察を絡めながら、「骨(ラダーフレーム)付き」のラグジュアリーモデルが醸し出す魅力を、語っています。

5005mmの全長はオーバートレイル同等だが、全幅、全高ともに20mm狭く、低い。リアトレッドなど、細部で細かく最適化されている。

というわけでオーバートレイルについては本誌をご覧いただくとして、Webモの方で注目したのは、最上級グレードと思しき「ラグジュアリー+(プラス)」です。実は、ベースグレードのプレミアムやオーバートレイルにもこの+が設定されているのですが、差別化の基準が今一つ判然としません。

ただラグジュアリーの+に関して言えば、唯一無二の機能装備が標準でかなり充実している印象があります。そもそもオーバートレイル以外は7人乗りに加えてキャプテンシート仕様の6人乗りが設定されているところからして、かなり上級志向が強いことがおわかりいただけるでしょう。

2列目シートは、写真のキャプテンチェアタイプと、60:40分割の折り畳み式ベンチシートの2タイプが用意されている。シートヒーターも設定。インテリアカラーは、ブラック、ダップルグレー、サドリタンを用意。セミアニリンレザーとNuLuxeトリムインテリアが設定される。
3列目もパワーシートとマニュアルシートの選択が可能。一見すると、左右幅にゆとりがありそうだ。

開放感は倍付け!乗りやすさもグレードアップか

その上でこんな装備群が、ラグジュアリー+にだけ標準設定されています。

マークレビンソン21スピーカー プレミアムサラウンドサウンド

14インチマルチメディアタッチスクリーンディスプレイは、レクサスインターフェーステクノロジーを搭載、ヘッドアップディスプレイも装備されている。さらにレクサス品質を語るなら、やっぱりマークレビンソンは外せない。ちなみにほかのグレードは10スピーカーのプレミアムサラウンドサウンドシステムが標準。

デジタル リアビューミラー

雨天時にもクリアな後方視界を確保。大柄なクルマだけに、運転のしやすさにもつながりそうだ。

オートマチック パワーエクステンディング ランニングボード

子供や高齢者が乗り降りするときには、非常にらくちんな電動式ランニングボード。

ダイナミック スカイパノラマ ガラスルーフ

他グレードのサンルーフに比べると、倍以上の開口部がありそうなパノラマルーフ。

クールボックス

クールボックスの画像がなかったので、フロントシートのイメージを。インテリアはたとえるなら「旅するドライバーにとってのオアシス」的な空間を演出しているという。

さらに、触れておきたいのがオーバートレイル専用かと思われたアダプティブ バリアブルサスペンションが、オーバートレイル以外では唯一、装備されているのです。他のグレードでは、オプションでも選択することはできません。

牽引重量のキャパシティがやや控えめになっちゃったりしていますが、日本で使う分にはあまり問題にはならないかも。あくまで北米仕様の話なので、日本仕様が判明したら、改めて検証してみたいと思います。

ちなみに渡辺さん、「後者の日本仕様はバージョンLなどの親しんだグレードが採用されることも十分考えられる」と予想。大当たり、なるか!?

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