大谷翔平の打率3割2分 期待率も2項目でリーグ上位1%「通訳問題に悩みながら」と米メディア

カブス戦の6回、三塁打を放ったドジャース・大谷翔平(右)

ドジャース・大谷翔平投手(29)の打棒が復調モードに入ったようだ。7日(日本時間8日)の敵地カブス戦に「2番・DH」で先発出場し、4打数2安打1打点。相手先発のカブス・今永昇太投手(30)との初対戦では1三振を含む2打数無安打と〝完封〟されたものの、第3打席で三塁打、第4打席でチーム唯一の得点となった適時二塁打を放ち、これで4戦連続の複数安打をマークした。

チームは1―8で敗れ、開幕3カード目にして初めて負け越し。それでも大谷は連日の打撃好調ぶりが功を奏し、この日で打率を3割2分にまで引き上げた。直近7試合でも28打数10安打、打率3割5分7厘、2本塁打、5打点。ロバーツ監督から「彼は今、絶好調だ」と太鼓判を押されるのも十分にうなずけるところだ。

MLBが取り入れている米データサイト「ベースボール・サバント」によると、大谷は7日(同8日)現在のxwOBA(期待出塁率)が0・427でリーグ上位1%、xBA(期待打率)は0・295でリーグ上位4%に達している。また、xSLG(期待長打率)は0・638ではリーグ上位1%にまで入り込んだ。4試合前の2日(同3日)のジャイアンツ戦終了時の打率が2割4分7厘にまで低下していたことと照らし合わせれば、驚異的な復調ペースと評しても過言ではないだろう。

米スポーツ専門局「ESPN」も「Baseball Tonight」の中で大谷の打撃復調ぶりが取り上げられ、アンカーが「オオタニは通訳問題にも悩みながら、感覚を取り戻してきたようだ」と指摘。主に元通訳・水原一平氏(39)の違法賭博問題でグラウンド外からの逆風にさいなまれ続けてきた大谷だが、今後の打棒爆発に米メディアも期待を高めつつある。

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