ついに「電気ストーブ」を買いました!すぐ暖かくなるし、これならエアコンより高コスパですよね?

電気ストーブのメリット

電気ストーブは、ヒーター部に電気を通すことで高温になる仕組みの暖房器具です。床の上などに設置して使用する製品がほとんどとなっており、足元などピンポイントで身体を温めるのに適しています。

エアコンと違って暖かい空気が部屋全体に広がらないことから、室内が乾燥しにくいといったメリットがあります。灯油などの燃料代がかからず、空気が汚れにくいことも、電気ストーブのメリットです。電源が確保できれば、どこででも使えるため、キッチン、洗面所、デスクの下など、さまざまな場所で利用できます。

電気ストーブを使用している人の割合はどのくらい?

マイボイスコム株式会社が2018年2月に実施した『ヒーター・ストーブ』に関するインターネット調査(第3回)によると、利用している暖房器具のタイプでもっとも多かったのは、エアコンで68%でした。

その次に多かったのは、こたつで29.7%です。電気ストーブと回答した人の割合は、19.9%でした。この調査結果からは、電気ストーブよりも、エアコンを使用する人が多いことが分かります。

電気ストーブとエアコンのコストパフォーマンス

では、電気ストーブとエアコンとでは、どちらがコストパフォーマンスが高いのでしょうか。

【本体価格でみると電気ストーブの方がコストパフォーマンスが高い】

電気ストーブやエアコンの価格相場は、メーカー、サイズ、搭載機能などによって差がありますが、エアコンの方が本体価格が高めです。売れ筋のエアコンを調べてみると、3万8000~20万円くらいが相場となっています。

一方、電気ストーブは、2600~3万5000円くらいが相場となっており、1万円以下で購入できる製品がたくさんあります。本体価格で比べた場合は、電気ストーブの方がコストパフォーマンスが高いといえます。

【電気代でみるとエアコンの方がコストパフォーマンスが高くなることもある】

電気ストーブやエアコンのおおよその電気代は、「消費電力(kW) × 使用時間(時間) × 料金単価(円/kWh)」で計算できます。製品の消費電力が電気代が関係してくるのです。大手家電メーカーから発売されている6畳用エアコンの暖房消費電力を調べてみたところ、470Wでした。

一方、大手メーカーの電気ストーブの消費電力は、弱モードが300W、中モードが600W、強モードが900Wとなっており、中や強モードはエアコンよりも消費電力が高めです。

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価の31円/kWhを用いて1時間あたりの電気代を計算すると、エアコンは14.57円(0.47×1×31)になります。

電気ストーブの電気代は、弱モード使用時が9.3円(0.3×1×31)、中モード使用時が18.6円(0.6×1×31)、強モード使用時が27.9円(0.9×1×31)です。電気代で比較すると、電気ストーブの使用モードによっては、エアコンの方がコストパフォーマンスが高くなる可能性があります。

電気ストーブは本体価格が安いのが魅力!

電気ストーブとエアコンのどちらも、部屋を暖かくしてくれる家電製品です。電気ストーブはエアコンよりも本体価格が安いため、気軽に購入しやすいのがメリットです。

ただし、電気ストーブは使用モードによっては、エアコンよりも消費電力が高くなるため、電気代が高くなることもあります。電気代が気になるのであれば、使用モードや使用時間に気をつけたほうがよいでしょう。

出典

マイボイスコム株式会社 【ヒーター・ストーブ】に関するアンケート調査(第3回)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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