コムドットとJO1がシングル売上対決へ! JO1の連続1位記録が途切れるおそれ

男性5人組YouTuberグループ「コムドット」が、5月29日に1stシングル「拝啓、俺たちへ」でメジャーデビューすると発表した。同日は11人組ボーイズグループ「JO1」のシングル8作連続オリコンチャート1位の記録が懸かった新曲が発売される予定で、対決の構図となったことにファンがざわついている。

コムドットは、やまと、ひゅうが、ゆうた、ゆうま、あむぎりの幼なじみ5人組。“地元ノリを全国へ”をスローガンに若者から絶大な支持を集め、YouTubeのチャンネル登録者数は380万人を誇る。すでに、ゆうま(悠馬名義)、あむぎり(AMUGIRI名義)はソロでアーティスト活動をしていたが、今回はグループとして初の音楽作品になる。

ユニバーサル・ミュージックが公開した特設サイトによると、同シングルは通常盤、やまと盤、ゆうた盤、ひゅうが盤、ゆうま盤、あむぎり盤の全6形態を用意。それぞれジャケット写真が異なり、形態別に複数種類があるトレーディングカードがランダムで封入される。さらに、各形態別のシリアルナンバー入り「応募抽選特典券」が入っており、形態ごとに後日詳細が発表される特典に応募できるほか、早期予約特典やCDショップ別特典も発表され、ファンの複数枚買いを想定した「特典攻め」戦略を見せている。

この発表にざわついているのがJO1のファンだ。JO1は同じ5月29日、CDシングルとしては約1年ぶりとなる8thシングル「HITCHHIKER」をリリースする予定で、デビュー曲から7作にわたり続いている「オリコン週間シングルランキング」での連続1位記録の更新が懸かっている。

同シングルは初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤の全3形態で、ランダム封入されるトレーディングカードや特典イベントへの応募抽選券、3種同時購入特典など豊富に特典が用意されているが、形態の種類はコムドットの半分。なおかつ、コムドットは注目されやすい「デビュー曲」ということもあり、JO1の連続1位記録が途切れるのではと懸念されているのだ、

実際、SNS上では「一緒にされるのも嫌だけど、JO1がコムドットに負けるとかマジで絶対見たくない」「コムドットに負けたくないから今回はJO1積む(積む=たくさん買う)」「JO1が1位とれるか不安だから追加でCD予約しました」「INIのファンだけど今回はJO1先輩のCD買います」といったファンの不安の声が続出している。

昨年末に2年連続となるNHK『紅白歌合戦』出場を果たすなど、JO1の人気は疑いようがないレベル。それでもファンが不安になっている原因は、これまでコムドットが叩き出してきた「数字」だ。

JO1の公式YouTubeチャンネルの登録者数は約72万人だが、先述したようにコムドットは登録者数380万人で圧勝している。また、コムドットは2021年に発売した1st写真集『TRACE』(講談社)が初版20万部、累計発行部数33万部突破を記録したが、同年にリリースされたJO1の1st写真集「Progress」(ワニブックス)は累計8万部ほど。確かに数字だけ見れば、コムドットがJO1に勝つ可能性はあるように思える。

しかし、コムドットは昨年6月に女性YouTuberコンビ「平成フラミンゴ」との間でイベント出演をめぐるトラブルが発生したことをきっかけに人気が急低下。チャンネル登録者数はピーク時の416万人から3カ月ほどで約30万人も激減し、現在もジワジワと減り続けている。

昨秋に一部コンビニでグッズが当たる「コムドットくじ」が販売されたが、人気低下を象徴するかのように大量に売れ残ったと伝えられ、1枚税込770円のくじが100円に値引きされている店頭の画像などがSNSに複数投稿された。また、フジテレビ系で放送されていた初の冠番組『コムドットって何?』も3月にひっそりと終了した。

そうした中でのメジャーデビュー発表に対して、ネット上では「登録者数がどんどん減って失速してる最中にCDデビューって」「歌番組で湘南乃風とコラボした時のパフォーマンスが放送事故級で炎上したのに本気?」「くじすら余ってたのにCDなんて売れるのか」といった厳しい声も飛び交っている。

ただ、コムドットは人気低下を指摘されつつも、YouTubeで100万回再生を突破する動画を現在も連発しており、デビュー曲がどれほど売れるのかは読みづらく、JO1ファンにとっては不気味な部分がある。ちなみに、JO1のYouTube動画はミュージックビデオを除くと平均で10万~20万回ほどの再生数だ。

まさかの組み合わせとなったJO1とコムドットのシングル対決はどちらに軍配が上がるのか、双方のファンがチャート集計期間のラストまで熾烈なバトルを繰り広げることになりそうだ。

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