「景気が良くなった」と実感できる人が増えるのはまだ先?

4月8日(月)、「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーは経済をテーマにお届け。ファイナンシャルプランナーの菱田雅生さんを招き、日経平均株価の上昇、新NISAなどについて解説してもらった。

長野智子「日銀がマイナス金利の解除を決めた後も株高で推移して、円も安くなって、ということですけど。今後、どうなっていくのか。金利はまた上がっていくのか、上げどきがあるのかなど。どう見ていらっしゃいますか?」

菱田雅生「個人的には今年に入って、株価が日経平均株価でいうと3万3000円ぐらいからスタートして、一気に4万円を抜けていきましたからね。平成バブルのピークを学生時代に知っていたことからすると、『よく戻ってきた!』と感慨深い。その一方で、急ピッチすぎるので……」

長野「私、バブルの世代ですから。(当時とは)まったく違うじゃないですか」

菱田「そうですね。だから実際に景気は良くなっているのか、と言われると、良くなっている実感は、一般の生活者の方にはあまりないのかなと」

長野「(番組で)さっきからずっと実質賃金の話をしていて。今年の2月には、前年の同じ月と比べて1.3%減った、春闘とかはこれから反映されるだろう、と。この辺りはどうなんですか?」

菱田「仕方ないんですけど、大企業を中心に給与水準が上がる。5%、6%……、中には10%、給与が増えている企業もあります。そういう企業にお勤めの方は実感として、単純計算で年収が10%増えているわけですから、消費に回せるお金に余裕が出てきている、というのはあるんだろうと思います」

長野「はい」

菱田「それが中堅企業、中小企業などに波及するには多少なりとも時間がかかってしまう。ということで実質賃金がなかなかプラスになっていかない、という状況なんだと思います」

長野「上がってくるにはまだ時間がかかるんですかね。それだと運用や、いろいろな『この時代をどう生き抜くのか』という問題になってくるんです。だって銀行の金利0.001%が0.02%になりました、といっても……」

菱田「20倍になりましたね(笑)」

長野「『やったー!』とはならないでしょう。それできょう、伺いたいのが新NISAです」

このあとは菱田さんによる新NISAの解説を聴くことができた。詳細はradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

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