小学生の娘が「お小遣いが少ない!」と言うので、「お手伝い」による小遣い制度を導入予定です。報酬額はいくらにすべきですか?

小学生のお小遣いの平均金額

小学生のお小遣いの平均金額はどれくらいなのかを2つのアンケートから探ってみましょう。

株式会社KG情報が小学生~高校生までの親789人に対して実施したアンケートによれば、小学1~2年生のお小遣いの平均額は966円、中央値は800円でした。小学3~4年生のお小遣いの平均金額は1121円、中央値は1000円、小学5~6年生のお小遣いの平均金額は1653円、中央値は1000円です。

小学生のお小遣いの渡し方で最も多かったのは1週間・1ヶ月で決まった金額を渡す月額制で38.7%でした。2番目に多いのが欲しいものがあるときや友達と遊ぶときに渡すなど、必要なときに都度渡す人で33.9%、3番目がお手伝いや成績に応じて渡す報酬制で23.1%です。

月額制で渡す人は4年生までは35%前後であるのに対し、高学年になると44.0%に増加しています。

また、株式会社ビズヒッツが小学生の親500人に対して実施したアンケートによれば、66.8%の家庭で子どもにお小遣いを渡していると答えました。

お小遣いの渡し方で最も多かったのは定額制で39.2%、2番目に多かったのが報酬制で26.9%、3番目が都度制で11.7%でした。定額制と報酬制を組み合わせている人は11.4%と、都度制と同じくらいです。

毎月のお小遣いの平均は1103円でした。2つのアンケート結果は多少違いがあるものの、毎月のお小遣いの平均的な金額は1000円前後が相場といえるでしょう。お小遣いの渡し方は、報酬制や都度制と組み合わせている人も含めると、定額制で渡している人が最も多くなりました。

お小遣いを報酬制にする場合の適正な金額は?

報酬制でお小遣いを渡している人は、実際どのようなお手伝いに対し、どれくらいの金額を渡しているのでしょうか。

・お手伝い1回でいくらと値段を決めている

お皿を拭いたら5円、風呂掃除をしたら10円×学年分の報酬額を渡す、お手伝い1回で50円などの取り決めをする方法です。お手伝い1回ごとの金額は各家庭でばらつきがあります。

・ポイント制

お手伝いを1回するごとにポイントが貯まっていき、一定回数貯まると100円、1000円などお金に交換できるようにする方法です。

お手伝いスタンプカードを作り、50個貯まったら5ドルになるというルールを作り、ニュースを見て日本円でいくらになるか計算して親に申告するという家庭もあるそうです。お手伝いがニュースを見たり計算したりと勉強につながるルールです。

報酬制でお小遣いを渡すメリット

報酬制でお小遣いを渡すことで、お金の価値を学べます。金額はいくらであったとしても、働いてお金を得る経験は、お金を稼ぐ大変さを知ることができる貴重な機会です。

お手伝いをする回数が多ければ得られる報酬も多くなることから、努力することの大切さも学べます。子どもが何か買いたいものがある場合、その金額を得るためにはどれだけお手伝いをすればよいかを考えなければなりません。結果として、計画性も身に付くようになります。

小学生のお小遣いは1000円前後が相場

アンケート結果によれば、小学生のお小遣いは1000円前後が相場です。定額制で渡している金額が相場より少ない場合は、不足分をお手伝いの回数に応じた報酬で渡すとよいでしょう。1回のお手伝いにつきいくら渡すかは家庭の事情によりさまざまです。

同じお手伝いでも1年生と6年生では金額を変えてあげるほうが子どもにとって励みになります。皿洗いなどのお手伝い1回につき、学年×10円の報酬を渡すというのは分かりやすいルールではないでしょうか。

出典

株式会社KG情報 【2023年最新】お小遣いの平均はいくら? 小学生・中学生・高校生別のパパママにアンケート!(PR TIMES)
株式会社ビズヒッツ 【子どものお小遣いに関する意識調査】小学生の親500人アンケート調査(PR TIMES)
Domani 【アンケート調査】小学生のお小遣い相場は?平均額や渡し方・管理事情についてもご紹介

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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